【離婚時の財産分与2】持ち家・住宅ローンは慎重に!

離婚が頭をよぎった時

住まい・子どものこと・仕事・財産分与・養育費・年金分割など

これから先のことを考えるため情報収集は必須です。

前回は、”財産分与のキホンと保険”についてご紹介しましたが

今回は、”持ち家とローン”についてご紹介します。

財産分与と持家のキホン

多くは結婚してから住居を購入していることが多いので、名義に関わらず婚姻期間中の財産となります。

住宅ローンが残っていない場合は、不動産の資産を夫婦でわけることになります。

例えば、持家が1000万で売れるとすると、夫婦でこの1000万と他の資産とを足してわけることになります。

住宅ローンが残っている場合は、まず家の査定を!

住宅ローンの残金は”負債”となります。

なので、持家の売値と住宅ローンの残金を比較しどうしたらいいのかを考えることになります。

まずは、家の査定をして”持家の価値”を調べましょう

例えば、住宅ローンの残が1000万で、査定の結果(物件の価値)が

(1) 同じく1000万の場合は、0
(2) 500万の場合は、マイナス500万
(3) 1500万の場合は、プラス500万

と財産価値がかわってきます。

最近は、(3)のパターン(いわゆるオーバーローンと言われる状態)が多いです。

その場合は、現金預金があれば残りのローンを払うのが一般的です。

不動産屋さんに査定をお願いしたからと言って、必ず売却をしないといけないという訳ではないので安心してくださいね。

どちらかが住む場合は、手続きを慎重に!!

家の名義が夫でローンも夫で夫が住むということであれば、スムーズですが

・夫名義の家に妻が住む
・共有名義
・住宅ローンも2人が債務者(ハーフローンなど)

などの場合は、銀行や登記など手続きや住宅ローンのリスクを慎重に確認しながら進める必要があります。

持家がある離婚の財産分与の諸手続きは本当に複雑です。

話し合いがこじれるもとにもなりますので、夫婦で話し合いをする前に必ずご相談に来てくださいね。

住まいは生活の中でも重要な部分であり大きなお金や名義も絡んできます。

“安心して住む”ことができる方法をアドバイスさせていただきますのでお気軽にご相談ください。

お役に立ちましたら、うれしいです。

次回は【離婚時の財産分与3】現金はもめる!