保険こそ慎重に!父を若くしてガンで亡くしたことからの学び

こんにちは!晩婚ママパパ応援FP森夏江です。今日は保険について書いてみました。

保険ショップはたくさんありますね!

皆さん利用されていますか?

保険ショップがショッピングセンター内や駅前などのファミリーのよく行く場所に見かけるようになって久しいです。ところで、皆さんは保険に対してどんな関心をお持ちでしょうか?
私が住む千葉県松戸市にも多数の保険ショップが乱立したので、興味本位で保険ショップ巡りをしたことがあります。

私が保険が気になるその理由・・・。

私の父は若い頃、胃の大病をした為に胃に関する疾病は保障対象外にする生命保険にしか加入できませんでした。その父が42歳の時、に胃がんが判明しました。しかも、ステージⅣという末期がんでした。当時私は中学3年生で弟は中学1年生です。

「余命はいつとは言えないが、3日後にお亡くなりになっても私は驚きません。」

と事実上お手上げの宣告を医師から告げられました。父は母と小さな大衆食堂を営んでいました。父の料理は固定ファンもいて、帝国ホテルのコックさんも来ているお店でした。そんな味を料理店で修業したことのない母が受け継ぐことは到底、無理な話です。

奨学金で都立高校へ

結局、困窮した我が家の結論として『徒歩で通えて通学費ゼロ』が良いということで家の前にある高校に進学しました。内心は私の部屋が化学実験室から丸見えなので嫌でしたが選択の余地が無かったのです。学費だけで通える都立高校。その当時月額9,000円の学費が払えなくて奨学金を受けていました。父は寝たり起きたりしながらも、野菜炒め用のタレやカレールーなど母が作れない味を精一杯作っていました。

私は大学進学を諦めて、高校卒業後は公務員になりました。進学校なので、就職口がほとんどないという事も大きかったですが、先生方からいつになっても良いからと進学を勧められたので、民間よりは残業が少なく夜学に通いやすそうと思ったからです。

父はまだ存命で、日々瘦せ衰えながらも執念でお店を開いていました。私は進学資金を貯める為に公務員を続け、3年かかって貯めたお金で夜学の専門学校に進学する頃には父はほとんど起きられなくなりました。2年制の夜学の専門学校に通いましたが、結局は1年で中退し、昼は公務員、夜は母の手伝いで食堂の皿洗い等することに。そんな生活も10カ月ほどで終わり、父がこと切れました。享年49歳の事です。

父を若くしてガンで亡くしたことからの学び

以上の若い時期の経験からの私の学びは3つあります。

・健康は資産だ。

・健康が損なわれる機会は突然やってくることもある。

・健康を損なうと家族が巻き添えになる。

このような経験のせいでしょうか?

私は保険ショップのテレビコマーシャルや、ネットの広告で「保険料払い過ぎていませんか?」というセリフが目立って多いのが気になります。

確かに、保険で健康は買えませんし、無事故を保障もしてくれません。しかし、保険で当座しのぎのお金に困ることはないでしょう。私には、保険はお守りにはとても思えません。現実の問題として、父の保険金があったら諦めた夢(大学進学)も諦めずに済んだかもしれないからです。

保険ショップの話に戻りましょう♪

保険に興味があり、保険ショップが家の近隣に出来た時は興味本位で行ってみました。驚くべきことに、我が家の現在加入している保険や家計環境は同様に伝えても、1つとして同じような組み合わせの保険の提案はありませんでした。

保険ショップを巡って得た情報は以下のものです。

・同じブランドの保険ショップでも、代理店としては別の会社が各々やっているということ。つまりフランチャイズ形式です。同じブランドでも微妙に保険商品の品ぞろえが違う理由の1つです。

・保険ショップだからと言って、必ずしも「保険料を下げる方向」で見直しするショップばかりではない事もビックリしました。極端なところは月額の保険料が今までよりも5万円以上アップする提案だったことがあります。売り上げが第一という印象でしたが、その提案をしたのは見るからに人の好さそうな年配の女性です。第一印象に惑わされてはいけないですね。

・同じ店舗内の方でも、FPとしての見解の相違なのか、生命保険に重点が置かれた提案をする人と、医療保険に重点が置かれた提案をする人がいるケースもありました。

保険選びは自分の価値基準に照らして‼

自分の中に保険料の予算であるとか、不安感がある将来の不幸に対してどう、保障で補いたいか相談するのが保険ショップです。今の自分の価値観と合う方の提案なら受け入れられますが、そうでない場合は、保険料が安くなっても納得はできないのではないでしょうか?

保険は支払総額を見ると人生でも大きな買い物の1つになります。冷蔵庫の買い替えなど幾つかの店舗を見て価格を比較検討するように、保険ショップでそのお店の提案1つで決める必要はありません。

むしろ、複数の保険ショップを比較検討した方がお得ではないかと思います。保険ショップは「何度でも足を運んでください。」と必ず言うのは何度も顔を合わせることで親近感が生まれ断る気をそぐことに繋がります。保険ショップはお友達を作りにいく所ではありません。保険という金融商品を選定しにいく所です。

何度でも言いたいのですが、保険はお守りという気休めではありません。

保険は人生で転んだ時に杖になるものと思います。

金融商品でもあるのですから、費用に対してどれだけ自分が納得ができるか、また総支払額も高額になるものなので、その点もきちんと理解して加入するのが大事ではないかと思います。