保険の内容を確認するための3つのポイント
こんにちは! 女性のお金の専門家 池田ひろみです。
そろそろ保険会社から『生命保険料控除証明書』が届いている方もいらっしゃるんではないでしょうか。我が家も夫婦で複数の保険に加入していますので、各々届き始めています。
筆者は、過去に保険代理店で勤務していました。
毎年この時期になると、『生命保険料控除証明書』の入った封筒を手に相談にこられる方が数人いらっしゃいました。「加入している保険の内容を確認したいです」という内容が多かったです。
今回は、【保険の内容を理解するための3つのポイント】と【生命保険料控除証明書】について簡単にご説明させていただきます。
保険の内容を理解しておこう!3つのポイント
加入するときは納得して手続きしているはずの保険ですが、どのような保障に加入していたのか忘れてしまっている方がほとんどです。
1.何のために加入している保険?
●病気やケガで入院したらいくらかかるのかな
●将来介護状態になったら結構お金かかるよね
●夫が亡くなったら家族の生活費や子どもの教育費はどうしよう
●老後の生活費は大丈夫かな
●交通事故を起こしたら、お金かかるよね
●火事や地震には建物の保険で備えておかないと
このような不安のために加入されているのではないでしょうか。
1つ1つの保険が何のために加入したものなのか思い出してみましょう。また、どのような時に給付金が出るのかも併せて確認しておきましょう。
2.保障はいつまで?いくら?
●いつまで?
いつまで備えていたら安心でしょうか?将来の収入や支出を考えて期間を考えていますか?
例)夫の万一に備える保険の保障期間は、①末子が大学卒業するまで ②夫が65歳まで ③ご自身の公的年金が受給開始になるまで
●いくら?
用途によって必要な金額は違ってきます。
例)家族の生活費、入院や治療の費用、介護費用、老後の生活費など
また、公的保障や企業保障などから入ってくるお金(遺族年金・死亡退職金など)を差し引いて計算すると、保険のかけすぎになっていないか判断できます。
3.【掛け捨て型保険】と【貯蓄型保険】
それぞれにメリット・デメリットがあるので、どちらのタイプの保険か把握しておきましょう。
●掛け捨て型保険
メリット:割安な保険料で大きな保障を持つことができます。
デメリット:保険解約時に解約返礼金はなく、保険期間満了時の満期金のような受け取れるお金もありません。
●貯蓄型保険(個人年金保険や学資保険など)
メリット:100%ではありませんが、途中解約の場合でも解約返礼金があります。
デメリット:保険料が高くなります。
所得税・住民税の負担が軽減する生命保険料控とは
払い込んだ保険料に応じて一定の金額(注)が保険契約者(=保険料負担者)の所得から差し引かれる制度です。この時期届く『生命保険料控除証明書』は今年1年間で支払った保険料の証明書です。控除を受けるためにはこの証明書の提出と手続きが必要ですので、なくさないように大切に保管しておきましょう。
(注)払い込んだ保険料がそのまま控除される訳ではあません。
【手続きのタイミング】
●会社員の場合→年末調整で勤務先に提出
●自営業者の場合→来年2月16日から3月15日までの所得税の確定申告で添付
まとめ
「保険って難しい」「複雑でよく分からない」と感じている方も多いかもしれません。
生命保険は【もしもの時に必要になるお金】を補う大切な保障。いざというときに漏れなく請求し給付金を受け取れるように、保険の内容を理解しておくのは大切なことです。『生命保険料控除証明書』が届くこの時期を、ぜひ夫婦間でお互いの保険について把握する、良い機会にしていただけると良いなと思います。
「我が家の保険、どうなってるの?」という方はお気軽にご相談くださいませ。
保険や金融商品を販売しない独立系ファイナンシャルプランナーが中立的な立場でお話させていただきますね。
FPオフィスClear 池田ひろみ