離婚後のリアルを乗り越え、私らしい幸せを掴むまで

宮城県在住 女性のお金の専門家の浅野由香です。

今、このブログを読んでいるあなたは、もしかしたら、眠れない夜を過ごしているかもしれませんね。

布団の中で、そっとスマホを開き、「離婚」の二文字を検索しているのかもしれません。

胸の奥に抱えた、誰にも言えない不安や葛藤。

私もかつてそうでした。

3人の息子を持つシングルマザーです。

私が離婚を考えた時、一番に思ったのは、子どもたちの幸せでした。

このまま一緒にいても、子どもたちに笑顔を見せられない、そう感じたんです。

 

親権、そして調停離婚への道のり

離婚を決意した時、私の頭の中を占めていたのは何よりも親権のことでした。

もし私が親権を取れなかったら、きっと離婚は諦めていたでしょう。

夜な夜な子どもたちを寝かしつけた後、私はひそかに離婚に関する本を読み漁りました。

収入のあてがない私が親権を取れるのか、離婚したら何が起こるのか…
市の無料の弁護士相談も受けました。

そして、子どもがまだ小さいこと、それが私に親権が取れる可能性を高めることを知って、調停離婚の道を選びました。

 

長男が幼稚園に行っている間に、下の子2人をおんぶとベビーカーを押して家庭裁判所へ。

書類に何を書けばいいのか分からず戸惑いながらも必死に記入し提出しました。

家に帰り、ドキドキしながら夫のもとに家庭裁判所からの手紙が届くのを待っていたのを覚えています。

夫が手紙を読んだ時の驚いた顔は今でも忘れられません。

私が離婚の「り」の字も口にしたことがなかったからです。

3人の子どもがいるのに、まさか離婚するなんて思っていなかったのでしょう。

しかし、私にとっては、深く考えた上での、もはやこれしか道はないという決断でした。何と言われようと、私の気持ちは変わりませんでした。

調停離婚は、いつもスムーズなことばかりではありませんでした。

夫が家庭裁判所に来ないこともありましたが、調停員の方と何度も話し合いを重ね、なんとか離婚することができました。

私が調停離婚を選んだのは、夫の口車に乗せられてうやむやにされるのが嫌だったからです。

きちんと形に残して、後から「言った」「言わない」にならないようにしたかった。

結果的に、本当に良かったと思っています。

養育費のこと、子どもたちとの面会交流のこと、たくさんの約束事を決めることができました。

そして何より、第三者である調停員の方が間に入ってくれたことで、私一人で夫と向き合うよりも、ずっと心強かったんです。

 

離婚後の現実、そして見つけた「私らしい幸せ」

離婚後、私が一番心配していたのはやはりお金のことでした。

子どもたちに不自由な思いをさせたくない。

その一心で、医療事務の勉強を始めました。

ひとり親家庭自立支援教育訓練給付金を利用しながら6ヶ月間学び、子どもがまだ小さかったので、両親に子供たちを見てもらいながらなんとか通い切り、まずはパートからスタート。

慣れない仕事に必死で食らいつき、大変ながらもお金を稼げて誰かの役に立てることがとても嬉しかったのを覚えています。

   

でも、子どもたちは寂しい思いもしたでしょう。

三男は幼稚園から保育所に切り替え、私は毎日仕事から帰って家事をこなし、また次の日も仕事へ。

本当に目まぐるしい日々でした。

そんな私を見て、友人からは「離婚する前よりも、今の方がとっても充実して楽しそうだね」と言われることもありました。

しかし、そんな日々の中で、次男が小学校3年生の時に「学校に行きたくない」と言い出しました。

私にとっては「学校に行くのが当たり前」という感覚だったので、何を言っているのか理解できませんでした。

後で振り返ると、私は余裕がなく、子どもたちの気持ちに寄り添えていなかったのかもしれません。

世間体や、母子家庭だからと後ろ指をさされるのが怖くて、必死になりすぎていました。

言うことを聞かない次男を無理やり車に押し込み大声で怒鳴りつけたこともあります。

今考えても、子どもたちがこれを許してくれるのだろうかと思うと、胸が苦しくなります。

  

「子どもたちを幸せにしようと思って離婚したのに、何をやっているんだろう」と自分を責め、何度も泣きました。

どうしたら次男を救えるのか、図書館で本を探し疲弊しました。

可愛い我が子のはずなのに、何も分かってあげられていなかった。

このままでは取り返しのつかないことになる。

そう思い、私は仕事を辞め、子どもと過ごす時間を作ろうと決意しました。

しかし、そう簡単にはいきませんでした。

次男は私に心を閉ざしたままでした。

学校のカウンセリングや県のカウンセリングを受けながら、私自身の気持ちを整理する日々が続きました。

そして、数年後には三男も中学1年生で不登校に。

兄弟で不登校になることはよくあると聞いていましたが、まさか我が家もそうなるとは…。

毎日悩み、つらい顔をしていました。

それでも、私は自分を責め続けることから少しずつ抜け出していきました。

ある日、釣りに誘われたことがきっかけで、早朝から自然の中で過ごす自分だけの時間を持つようになりました。

釣ってきた魚を子どもたちに見せると「すごいね!良かったじゃん!」と喜んでくれました。

この経験から、子ども中心だった生活が、少しずつ私中心へとシフトしていきました。

私自身が元気を取り戻していくにつれて、子どもたちも自分を大切にするようになり、会話も増えていきました。

そして今では、3人とも一人暮らしをして頑張っています。

不登校や引きこもりで苦しんでいた頃は、こんな日が来るなんて想像もできませんでした。

でも、こうしてそれぞれが自立の一歩を踏み出せたのは、私が子どもたちを信じて先回り・過干渉を辞め、自分を大切に扱えるようになったからかもしれません。

  

離婚を考えているママへ、私が伝えたいこと

「今まで一生懸命子どもたちのことを考えて頑張ってきたね」

「今つらい気持ちだよね」と、

ネガティブな感情もしっかり味わって、優しく自分を慰めてあげて下さい。

そして、これからは最初に先ず自分の一番の理解者になってあげて心の声をちゃんと聴いてその気持ちをちゃんとくみ取ってあげて下さい。

それから自分一人で頑張らないで他の人を頼ってください。

頼んでもいい返事が返ってくるとは限りませんがそんな時は家族に聞こえないように

「なんで自分だけ洗濯物疲れて帰ってきてるのに片づけなくちゃいけないのよ!いい加減にしてよ!」と愚痴ってもいいんです(^▽^)/

我慢し続けると、ストレスがたまって爆発してしまいます。

そうなる前に少しずつガス抜きをして、自分の気持ちをちゃんと伝えていくこと。それをみて子どもたちは「ここは自分の気持ちを素直に話していい場所なんだな」と安心して過ごせる場所になるんじゃないかなと思います。

 

経済的な不安を乗り越えるために知っておきたい制度

離婚を考えているママの頭に、一番最初に浮かぶのはやはり「お金」の不安ではないでしょうか。生活費や教育費のこと。

私がぜひ知っておいてほしいのは、シングルマザーになったときに利用できる支援制度があるということ、そして離婚時に話し合うべきお金の項目があるということです。

これらの情報を事前に知っておくことで、少しでも安心して次のステップを踏み出せるはずです。

 

離婚時に知っておきたいお金のこと

離婚に際しては、今後の生活を支える上で財産分与年金分割も非常に重要なポイントになります。

財産分与

結婚中に築いた財産は、原則2分の1ずつ分け合います。

預貯金、家、車、退職金などが対象で、専業主婦の方の貢献も認められます。

離婚後の生活の基盤となるので、ご自身の権利を知り、しっかり交渉しましょう。

話し合いで決まらない場合は、家庭裁判所の調停・審判も利用できます。

年金分割

婚姻期間中の厚生年金・共済年金の記録を夫婦で分け合える制度です。

将来もらえる年金額に影響するため、老後の生活設計に非常に重要。

特に専業主婦やパートで扶養に入っていた方は、年金額が大きく変わる可能性があるので、必ず確認しましょう。

ひとり親家庭を支える主な制度

シングルマザーになったときに頼れる、国や自治体の支援制度もぜひ活用してください。

児童扶養手当

ひとり親家庭の生活の安定と子どもの成長を助ける手当です。

毎月支給され、所得などによって金額が変わります。

生活の基盤となる大切な手当なので、ご自身の状況に合わせてしっかり確認してください。

厚生労働省:児童扶養手当について ※最新情報は、お住まいの自治体窓口やウェブサイトで確認してください

ひとり親家庭等医療費助成制度

子どもや親が病院にかかった際に、医療費の一部を助成してくれる制度です。

自治体によって内容は異なりますが、医療費の負担が軽くなるので、ぜひ確認しましょう。
お住まいの地域の情報をご確認ください(例:「〇〇市 ひとり親医療費助成」で検索)

高等学校等就学支援金制度・大学等の修学支援新制度

子どもたちが高校や大学に進学する際の費用を支援する制度です。

特に、大学の高等教育の修学支援新制度は、所得要件を満たせば、授業料・入学金の減免と、返還不要の給付型奨学金を受けられます。

お子さんの学びを応援するため、賢く活用してください。

文部科学省:高等学校等就学支援金制度の概要

文部科学省:高等教育の修学支援新制度(授業料等減免と給付型奨学金)の概要

  

離婚は、決して安易に決めることのできる選択ではありません。

ご両親が揃って子育てできるのが一番の理想であることは、私も変わりません。

しかし、もしあなたが今、この道しか残されていないと感じているのであれば、私の経験が、そしてここに記載した情報が、少しでもあなたの未来を照らす助けになれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。