インフレ?円高?株価?経済の基本用語をシンプルに解説

東京都在住 女性のお金の専門家 谷古宇寛奈(やこうかんな)です。
ニュースやSNSで「インフレ」「円安」「株価」などの言葉を耳にすることがありますが
「なんとなくはわかるけど、実はよく知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな経済の基本用語をシンプルに解説します。
インフレ・デフレとは?
インフレはモノの値段が上がることです。
例えば、100円だったチョコレートが150円になった状態。
材料費や人件費が上がると、お店も商品を高く売らざるを得ません。
また、世の中に出回るお金の量が増えすぎると、
1円の価値が薄まり、同じ商品を買うためにより多くのお金が必要になります。
デフレはモノの値段が下がることです。
100円だったチョコレートが50円になった状態。
景気が悪くなるとみんなが節約するようになり、お店も「少しでも買ってもらいたい」と価格を下げます。
このとき、1円あたりの価値が高まり、同じ金額で以前より多くの商品が買えるようになります。
円高・円安とは?
円安は、たくさんの円が少しのドルにしか交換できない状況です。
例えば1ドルが100円→140円になると、同じ1ドルを買うのにより多くの円が必要になります。
円高は、少ない円でたくさんのドルに交換できる状況です。
例えば1ドルが100円→80円になると、同じ1ドルを買うのに必要な円が減るということです。
円高は、海外から日本に投資されるお金が増えたり、日本の輸出品が人気になったりすると、円の需要が増えて円の価値が上がることで起こります。
円安は、逆に日本から海外への投資が増えたり、円よりドルが欲しい人が増えると、円の価値が下がることで起こります。
経済成長率とは?
経済成長率は「去年よりどれくらい経済が大きくなったか」を示す数字です。
この成長を測るのが GDP(国内総生産)
GDPは、国内で1年間に生み出されたモノやサービスの付加価値(利益部分)の合計です。
単なる売上の合計ではなく「新しく生まれた価値」だけをカウントします。
さらにGDPには2つの種類があります
名目GDP
その年の物価で計算したGDP、物価が上がるとGDPも大きく見えます
実質GDP
名目GDPから物価変動の影響を取り除いたもの、実際にどれだけ経済が成長したかを見るための指標
経済成長率
実質GDPが前年に比べてどの程度伸びたかを%で表した数字
例えば「経済成長率2%」なら、去年より経済全体が2%大きくなったという意味です。
株式市場とは?
株式市場は、会社が発行した株を売ったり買ったりする場所です。
ここでは毎日たくさんの人や企業が取引をしていて、株価が常に変動しています。
会社は新しい事業や設備投資のためにお金を集めるため「株」を発行します。
投資家はその株を買うことで、その会社の一部を所有することになります。
株価とは?
株価は「株の値段」のことです。
この値段は、その会社がどれくらい注目されているかや、
経済全体の動き、投資家の期待や不安などによって毎日変わります。
会社の業績が良ければ「この会社の株を持ちたい」と考える人が増え、株価は上がります。
反対に、業績が悪化したり経済が不安定になると、株価は下がります。
金利とは?
金利は、お金を貸したり借りたりする際の「対価」や「レンタル料」のようなものです。
例えば、銀行にお金を預けたり借りたりする時に、この金利が関わってきます。
「金利」は、元の金額に対してどれくらいの割合で利息がつくかを表した数字です。
銀行にお金を預ける場合
例)100万円を銀行に預けて、金利が0.1%だと
1年間で 1,000円 の利息がつきます。
銀行からお金を借りる場合
例)100万円を銀行から借りて、金利が3%だと
1年間で 3万円 の利息を銀行に支払います。
このように、「インフレ」「円高」「株価」「金利」などの言葉は、
難しそうに見えても私たちの暮らしやお金の動きと深くつながっています。
ニュースの内容が少しでも身近に感じられるようになれば嬉しいです(^^)