~体験談~保険会社に老後の不安を相談をして学んだこと

老後資金への不安から始まった相談
こんにちは。京都市在住、女性のお金の専門家 井上里実です。
「自分が将来受け取る年金が少ないのではないか」、そんな不安を覚え保険会社に相談をしたことがあります。当時はまだお金の勉強を始めて間もなく、年金制度についても詳しくは分からず、「老後資金は足りるだろうか」という漠然とした不安を抱えていました。
受けたアドバイス
相談では、将来の年金が少ないことへの不安に対しては、保険会社ならではの解決策として「個人年金保険」の提案を受けました。利率重視の商品や外貨建て、受け取り方法が選べるタイプなど、商品の多様さを知ったのは大きな気づきでした。個人年金保険は条件を満たせば「個人年金保険料控除」の対象になり、税制上のメリットについても教えてもらいました。
仕事の不安もあったので転職した場合など、いくつかのパターンごとにキャッシュフロー表を作成してくださいました。ライフプラン全体を可視化できたことは大きな収穫でした。
不安を強めた一言
しかし、その後のやり取りで心が大きく揺れました。キャッシュフロー表を見ながら担当の方が何気なく言ったのです。
「このままでは〇〇歳の時にマイナス9,000万円になります」
びっくりして「じゃあ、この支出の部分を〇〇万円減らしたらどうなります?」」と尋ねると、「それでもマイナス8,000万円くらいですね」と淡々と返ってきました。大きすぎるマイナスの金額に頭の中は個人年金保険どころではなくなりました。
数字よりも大切なこと
キャッシュフロー表を作成する時「どんな暮らしがしたいですか?」と聞かれるので、楽しみながら「年に1回は旅行に行きたいな~」なんて答えていましたが、最後には「結局どの道も赤字」という結果だけを突きつけられ、不安や虚しさが残ってしまいました。
もちろん、数字を正確に示すことが相談員の役割でもあり、正しい情報をお伝えすることは重要です。ただ、しっかりした給与があり、誰が見ても仕事ができるこの保険会社の営業の方には、今後の収入に大きな不安を持つ私が「マイナス何千万円」と告げられることの重みを、十分に想像できなかったのかもしれません。
相談をして、学んだこと
この経験から強く学んだのは、相談をする人にとって本当に大切なのは「数字そのもの」ではなく、「どうすれば改善できるか」という道筋を示してもらえることです。たとえあの時の私のように厳しい結果が出ても、「ここを工夫すれば改善できますよ」や「こうすれば不安を小さくできます」という言葉を添えてもらえるだけで、受け止め方は大きく変わります。
未来に希望を
私がご相談を受ける立場として大切にしていることは、正しい情報、数字を伝えて終わるのではなく、必ず未来の希望につながる言葉、改善のための具体的な方法をお伝えすることです。専門的な知識を持って正しい情報を伝えることは必要ですが、それ以上に大切なのは、相談者の方が「未来を前向きに考えられる」ように導くことです。
大変な状況の中でも前向きに、未来に希望を持っていただくこと、そのために今なにができるのか?をしっかりお伝えしていきたいです。
LINE登録で無料講座のご案内や女性に役立つお金の情報をご案内しています。お気軽にご登録ください。