お金の余裕はないけど、NISA・iDeCoを始めていい?

京都市在住 女性のお金の専門家 井上里実です。
【よくあるご相談】家計に余裕がないけど、NISAやiDeCoを始めた方がいいですか?
赤字家計、教育資金、老後資金…。
お金の不安は尽きません。
ご相談でよくお聞きするのが、
「家計に余裕がないけど、NISAやiDeCoを始めた方がいいですか?」
「貯金だけでは不安だけど、投資はこわい」
「興味はあるけど、難しそうで手が出せない」
そんな声を聞くたびに、私も最初の不安を思い出します。
不安な気持ちから始めたNISA
私自身も、実は家計に余裕がなかった時期にNISAを始めました。
「少しでもお金を増やせたら」という気持ちから、
仕組みもよくわからないまま、月3,000円の少額でコツコツと。
半年後、残高を見て「思ったより増えてないな」とがっかりしたものの、
その一方で、不思議と安心した自分もいました。
「投資ってもっと激しく増えたり減ったりするんじゃないの?」
そんな不安があったからこそ、ほとんど変わらない数字を見て、「これなら怖くないかも」と思えたんです。
NISAは、運用で得た利益や分配金に税金がかからない“非課税の制度”。
通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、
NISAならその分がまるごと自分の資産になります。
少額でも“続けること”に意味がある
NISAやiDeCoは「余裕がある人だけのもの」ではありません。
今あるお金を守りながら、未来の安心を育てる仕組みです。
たとえば、サブスクをひとつ見直したり、コンビニ代を月1,000円減らすだけでも、
長い時間をかければ大きな力になります。
「できる範囲で長く続ける」ことが大切です。
金融庁のデータが示す“20年でほぼ損なし”
金融庁のシミュレーションによると、
世界の株式などに毎月積立投資を行った場合、
保有期間が20年になると元本割れの確率はほぼゼロ。
つまり、焦らず時間を味方につけることが最大のリスク対策になるということです。
出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/know/index.html
※過去データに基づくものであり、将来の成果を保証するものではありません。
家計に合わせて“無理なく”続ける
私も、生活が厳しい時期は積立額を1,000円まで減らしたことがあります。
NISAはその時々の状況に合わせて金額を変更できるので、
「今月は少なめ」「来月は少し増やそう」と柔軟に調整できます。
頑張りすぎず、自分のペースで続けることが大切です。
NISAとあわせて知っておきたいiDeCo
老後のためにコツコツ積み立てたい方には、iDeCoという制度もあります。
NISAが「いつでも引き出せる自由な積立」なのに対し、iDeCoは「60歳まで引き出せない代わりに、掛金が全額所得控除になる」
などの節税メリットがあります。60歳まで引き出せないという制限は一見デメリットに感じますが
貯金が苦手な方にとっては大きなメリットです。老後資金を「確実に残せる仕組み」として活用できます。
さいごに
投資は「お金を増やすため」だけでなく、「お金の不安を減らすため」でもあります。
少額でも続けていけば、少しずつ“お金が働いてくれている安心”が育っていきます。
「家計に余裕がないけど、始めてみたい」
「まず何からすればいいかわからない」
「NISAとiDeCoどちらを始めたらいい?」
など、NISAやiDeCoの始め方、仕組み、続け方のポイントを分かりやすくお伝えする講座も行っています。
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