【貸与型奨学金を会社が返済】社員の奨学金を応援する“代理返還制度”が広がっています!

こんにちは。
女性のお金の専門家 浅井優花です。
今日は、学生や保護者の方にとって耳寄りなニュースをお届けします。

これまで奨学金といえば、「給付型(もらえる)」か「貸与型(借りる)」の2種類でしたよね。
今回は、社会に出てからの「奨学金返済」をサポートしてくれる制度をご紹介します。

奨学金返還支援(代理返還)とは?

奨学金返還支援制度」とは、
企業などが従業員の代わりに奨学金の返済を行うことで、若手社員を支援する仕組みです。

対象となるのは、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金(第一種・第二種)を利用していた人。
企業がJASSOに対して直接送金することで、従業員の返還残額の一部または全部を肩代わりします。

つまり、社員本人が企業からお金を受け取るのではなく、
企業→JASSOへ直接支払う「代理返還」方式です。

制度の広がり

この制度は、国が主導して2021年から本格的にスタートしました。
導入する企業は年々増えており、2024年10月末時点で全国2,587社がこの制度を利用しています。

今ではさらに多くの企業が導入を検討しており、
「奨学金返還を支援する会社」が就職先選びのポイントになりつつあります。

企業側にもメリットが

この制度は、従業員だけでなく企業側にもメリットがあります。
・若手人材の採用・定着につながる
・社員の経済的負担を軽減し、働きやすい環境をつくれる
・社会貢献活動として企業イメージを高められる

最近では、地方自治体や中小企業でも導入が広がっています。

我が家も利用することになりました。

2020年に給付型奨学金ができる前は、貸与型奨学金を借りてました。
卒業後半年、返済がスタートしていましたが、奨学金返還支援(代理返還)の制度を会社が導入してくれたのです。
(入社した年には、企業はこの制度を導入していませんでした。)

奨学金の返済は、社会人になってからの家計に大きく影響します。
だからこそ、「返済をサポートしてくれる企業がある」というのは大きな安心につながります。

学生の方は就職活動のときに、「奨学金返還支援制度の導入企業かどうか」をチェックしてみるとよいでしょう。

もし企業が導入してない場合は?

突然、来年から導入する場合もありますが、
現在大学4年生なら、こちらの制度に申し込みしてみてください。
キーエンス財団がされている 貸与奨学金の返還支援

詳細は、ホームページを見てください。

この奨学金制度は、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)から奨学金の貸与を受けている大学生を対象に、返済総額の一部を財団が代理でJASSOに返還してくれるという制度のようです。

貸与奨学金を借りている方へ

返済が不要になる「給付型奨学金」もありがたい制度ですが、
「貸与型をすでに借りている人」にとっては返済免除のチャンスは貴重です。

奨学金の返済は、社会人になってからの生活設計に大きく関わります。
もし条件にあてはまるお子さんがいらっしゃる場合は、ぜひ早めに情報をチェックしておきましょう。

お金の制度は「知っているかどうか」で大きな差がつきます。
進学を応援するすべてのご家庭に、この情報が届きますように。

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