(後編)食費を抑える私のちょっとした工夫

 

東京都在住 女性のお金の専門家 谷古宇寛奈(やこうかんな)です。

前編では、週1回の買い物ルールや在庫管理メモなど、

「買い方を整えることでムダを減らす工夫」についてお伝えしました。

前編はこちら

今回は、実際の食材選びや作り置きの工夫についてご紹介します。

節約といっても、我慢ではなく“おいしく楽しみながら続けられる工夫”です。

 

節約の強い味方

鶏むね肉

鶏むね肉はお手ごろでヘルシーだけど、硬くてパサパサしがち。

私はブライン液に漬けてから、片栗粉をまぶして焼くことでしっとり柔らかく仕上げています。

ブライン液に漬けてから冷凍も可能です。

ブライン液は、水に5%の塩と砂糖を溶かした液です。

水が100mlならそれぞれ5g、塩(小さじ2)・砂糖(大さじ1)になります。

私が作ったのはこちら

 

【鶏むね肉とキャベツのハニーマスタード炒め】

  • 鶏むね肉      1枚
  • キャベツ      1/4個
  • 片栗粉(まぶす用)
  • しょうゆ      大さじ1/2
  • はちみつ      大さじ1
  • 粒マスタード    大さじ1

①調味料を混ぜておく

②ざく切りにしたキャベツを炒め、一度取り出す

③片栗粉をまぶした鶏むね肉を中火で焼く、裏返してフタをし火を通す

④③にキャベツと①の調味料を入れて軽く炒める

1人分 約200円

強火や火にかける時間が長くなると硬くなってしまうので注意しています。

ブライン液に塩が入っているので、しょうゆは大さじ1/2でも味はしっかりしています。

 

厚揚げ

厚揚げは、かさ増しに使える万能食材。

野菜と一緒に炒めたり、煮物に加えたりするだけでボリュームアップ。

たんぱく質も取れて、家計にもやさしい一品になります。

 

【厚揚げと野菜のそぼろあんかけ】

  • 厚揚げ
  • お好きな野菜
  • お好きなひき肉   200g
  • 水         150ml
  • めんつゆ
  • しょうゆ
  • みりん
  • 片栗粉

①厚揚げと野菜を炒めて皿に盛る

②ひき肉を炒め、水と調味料を入れ味見しながら整える(気持ち濃いめ)

③水溶き片栗粉でとろみをつけて①にかける

1人分 約200円

わが家ではナスとピーマンが定番ですが、写真はチンゲン菜です。(ピーマンよりお買い得だった)

豚ひき肉を使いましたが、お好きなひき肉を使ってください。

調味料は、どのくらいか把握してなくて…

めんつゆ・しょうゆは少し、みりん多めです。

 

切り干し大根

常備しておくと便利なのが切干大根。

乾物だから長持ちするし、水で戻すだけですぐ使えます。

実は、節約と関係なくすごく好きでよく使います(^^)

副菜にぴったりです。

  • はりはり漬け
  • 納豆に混ぜる
  • サラダ
  • サバ缶と和える

などにしてアレンジを楽しんでいます。

 

【切り干し大根とサバ缶の和え物】

  • 切り干し大根    100g
  • サバの水煮缶    1缶
  • 生姜(お好みで)

①切り干し大根を洗い、水気を絞り、キッチンばさみで食べやすい長さに切る

②タッパーに①とサバの水煮缶を汁ごと入れる、お好みで生姜のみじん切りを入れる

③サバをほぐしながらよく混ぜ、1日なじませる

材料費 約200円

サバの匂いが気になるときは、生姜のほかにごま油を加えるのがおすすめです。

切り干し大根の甘みと食感がクセになります。

冷蔵庫で2~3日は持ちます。

 

作り置き+発想の転換でムダなく使い切る

食材が悪くなる前に

浅漬け、煮浸し、マリネ、南蛮漬けなどにして保存。

作り置きしておくと、忙しい日もすぐ出せて便利です。

もうひとつ意識しているのは「レシピどおり」にこだわらないこと

今あるものや特売の食材で作ってみる。

固定概念を手放すと、節約も料理も楽しみながらムダをなくせます。

 

節約も暮らしも”自分らしく”

節約とひとことで言っても、生活の状況やライフステージによって合う方法は変わります。

私自身も、仕事や子育てが忙しくて料理に時間を割けない時期がありました。

そのときは、ミールキット(食材が届いて調理だけするタイプ)や、

出来上がった料理が届く配食サービスを利用したこともあります。

それでもやっぱり、私にとっては「自分で作ること」がいちばんの満足につながりました。

買い物して、献立を考えて、工夫しながら作ることで、

子どもの笑顔や「おいしい」が頑張ってよかったと思える瞬間です。

とはいえ、これは“今の私”に合っている方法。

状況によって、また違うやり方を選ぶこともあるかもしれません。

節約も食事づくりも、「そのときの自分に合う方法」が一番ですね♪

 

FP 谷古宇寛奈プロフィール

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