このままじゃ、お金が目減りする?

 

東京都在住 女性のお金の専門家 谷古宇寛奈(やこうかんな)です。

 

「将来のお金のこと、気になるけど…」

「今の暮らしで精一杯。将来のためのお金なんて考える余裕がない」
そんな声を、聞きます。

最近は、スーパーのレシートや電気代の請求書を見て「高くなってる…」と感じることが増えましたよね。
でも、その「なんとなく」の感覚が、実は家計にじわじわ大きな影響を与えているかもしれません。

 

じわじわと家計に効いてくる「インフレ」の現実

 

たとえば、2020年と比べた2025年の物価データを見ると

  • 食料品・日用品は全体的に上昇
  • 加工食品や外食は2〜3割アップ
  • 電気・ガス代などの固定費も大幅に上昇

出典:総務省「消費者物価指数(CPI)2025年5月分」

収入が増えていないのに支出がじわじわ増えている。
まさに「お金の目減り」が起きているということなんです。

 

私のリアルな体感

 

インフレって、ニュースで聞くよりも、日々の暮らしの中で感じるもの。

お米の値上がりはもちろんのこと。

たとえば、スーパーの「特売」コーナー。

以前は「98円」だったものが、今は「128円」で“お買い得”とされている。
チョコレートが好きな私は、お気に入りの板チョコの値段がじわじわ上がっているのを見て、何度も「また…?」と思いました。

たった数十円かもしれないけれど、それが日常のあちこちで重なると…
気がつけば、お金がどんどん出ていってる実感があります。

この「体感」が、まさにインフレ。
でも、知らず知らずのうちに起きているからこそ、備えが大切なんです。

 

「扶養の壁」はひとつじゃない

 

物価は上がるのに、扶養の壁が気になって働き方をセーブ…。
でも今、“扶養内”が本当にベストなのか?
立ち止まって見直すタイミングかもしれません。

 

「働く時間を増やすと損するって聞いたけど…どういうこと?」

これは、「扶養の壁」と呼ばれる仕組みのことです。

たとえば、年収が

  • 123万円(※2025年から引き上げ)
  • 106万円
  • 130万円

を超えると、税金や社会保険の負担が変わるラインがあります。
でも実際は、「誰の扶養に入っているか」「勤務先がどこか」など、条件はさまざま。

知らずに働き方をセーブし続けていると、
「もったいない選択」をしてしまっていることもあります。

123万円の壁について詳しくはこちらのブログでまとめています。

貯金だけでは追いつかない?

 

物価が上がっている今、気をつけたいのが「預金の目減り」。

たとえば、1年前に100円で買えていたパンが、今は130円。
銀行に預けていた100円の価値は、数字上は変わらなくても、買える量が減っています。

最近は普通預金の金利も0.2%程度に上がってきましたが、
物価の上昇に比べれば、まだまだ小さな数字。

つまり、“お金の価値を守る”ために、別の視点が必要になってきているんです。

 

iDeCo・新NISAって、実は「守り」にもなる

そんなときに注目したいのが、iDeCoや新NISA。
「聞いたことはあるけど、よくわからない…」という方もいらっしゃるかと思います。

この2つは、どちらも国が用意した資産形成の制度で、
貯金との違いは「増やす力」にあり。
銀行に預けるだけより、長い目で見ればお金が育ちやすいんです。

無理なく少額から始められるから、選択肢のひとつに考えるのもいいでしょう。

 

 

まずは“知ること”から、未来への一歩を。

 

将来のお金のことって、
考えようとすると「難しそう」「面倒そう」って感じて、
つい後回しにしてしまうものかもしれません。

でも、今の自分の状況や制度のしくみを「知る」だけでも、
これからの選択肢がぐっと広がります。

気になることから少しずつ、知ってもらえたら嬉しいです(^^)

 

FP 谷古宇寛奈プロフィール

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