「ねんきん定期便」ちゃんと見たことありますか?

 

東京都在住 女性のお金の専門家 谷古宇寛奈(やこうかんな)です。

 

毎年1回、誕生月に届く「ねんきん定期便」
パッと見てわかりづらいからと、そのままにしてしまっている方も多いかもしれません。

私は数年前から意識して見るようになりましたが、
今年はじめて「電子版ねんきん定期便」の案内メールが届きました。

今回は、「電子版ねんきん定期便」とはどんなものか、
実際の画面や、自分で年金受給額を試算する方法までを、まとめてご紹介します。

 

電子版「ねんきん定期便」とは?

「ねんきん定期便」といえば毎年、誕生月に紙で届くもの…
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

私もそのひとりでした。

ところが、今年の誕生月のひと月前に
なんと 「電子版ねんきん定期便」 のメールが届いたんです!

「え?なにそれ??」と思いながら調べてみたら、日本年金機構によると、
実はこれ、平成24年(2012年)からすでに始まっていた制度でした…!

知らなかった…!

 

電子版「ねんきん定期便」の見かた&使い方

私のところには、誕生月の前月に「日本年金機構」からメールが届きました。
件名は【ねんきんネット】電子版「ねんきん定期便」についてのお知らせ

 

メール内のリンクから、ねんきんネットにログインすると下の画像のように

PDF形式のねんきん定期便をダウンロードすることができます。

 

 

紙で届く内容と同じで、これまでの加入実績や保険料の納付額などが載っていました。

 

ただ、50歳未満の方のねんきん定期便には、老齢年金の受給見込み額が載っていません。

そのため、「将来どれくらい年金がもらえるのか知りたい!」という場合は、
ねんきんネットで試算する必要があります。

 

将来の年金額を知りたい〜ねんきんネットの試算〜

 

 

ねんきんネットの試算は2種類

 

① かんたん試算

現在の収入や働き方(職業)が60歳まで続くと仮定して、自動的に年金額を試算してくれます。
入力項目が少ないので、すぐに結果を確認できます。

 

② 詳細な条件で試算

将来の職業や受給開始年齢など、さまざまな条件を自分で設定して試算する方法です。
会社員から自営業に変わるなどのライフプランを想定したシミュレーションが可能で、
「こんな未来もありえるかも?」を考える材料になります。

 

試算結果は「パターン名」をつけて最大5件まで保存できて、
あとから比較したりグラフ表示もできる優れもの
※90日を過ぎると自動的に削除されるので注意。

 

ねんきん定期便は“紙”じゃなくても受け取れる?

「ねんきん定期便って、毎年ハガキで届くやつでしょ?」

そう思っていた私に、今年はじめてメールで通知が届きました。
どうやら「電子版(ペーパーレス)」に切り替えていたみたいです(すっかり忘れてた…笑)

 

届いたリンクからログインすればすぐに見られるのは便利だけど、
正直、メールって見逃しがち。
その点、ハガキは「届いたらとりあえず開く」から、
見るきっかけとしてはアナログの方が楽かも…なんて思ったりも。

 

ただ、ハガキはシュレッダーにかけたり、個人情報の管理がちょっと手間という一面も。

どちらがいいかは人それぞれだけど、電子版の存在を「知らなかった!」という人は、
この機会に選択肢のひとつとして知っておくといいかもしれません。

ペーパーレスは地球にもやさしい選択肢。そんな視点もいいかもですね。

 

 

共済組合の方はちょっと注意!

実は「電子版ねんきん定期便」は、
すべての人が利用できるわけではありません。

 

たとえば、公務員や教職員などで共済組合に加入している方は、
日本年金機構からの「ねんきん定期便」が発行されていないケースがあります。

そのため、「電子版のねんきん定期便」も利用できないことが多いのです。

 

共済組合に加入している方は、
それぞれの共済組合に確認する必要があります。

 

ちなみに私は、実際に「ペーパーレス利用登録」もしてみましたが、
とても簡単にできました。

 

 

 

知ることで、備えられる

ねんきん定期便をチェックしても

「よくわからないし、まぁいいか」とスルーしてしまいがち。

 

でも、ねんきんネットを使えば
・今のまま働き続けたら?
・働き方や年収を変えたら?
といった未来のシミュレーションができます。

 

「将来どのくらい年金がもらえるのか?」を自分で把握することは、
これからのお金の不安に立ち向かうための、大事な第一歩。

実際にどのくらい準備が必要か?老後のお金について考えるきっかけに、
こちらのブログも参考にしてみてください

まずは、「知ること」から、一緒に始めてみませんか?

 

FP 谷古宇寛奈プロフィール

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