シングルマザーの住まいと費用とリアルな話
離婚が頭をよぎったとき、離婚をするとき、
住まいの選択は家計の面からもとても大切です。
離婚時のパターンは
・今までの住まいを出て、引っ越す
・引っ越さず、そのまま今までの住まいに住む
の2パターンですね。
そして、引っ越す場合
●公営住宅
●賃貸住宅(民間・URなど)
●家を買う
●母子生活支援施設(母子寮)
●実家
など色々あります。それぞれのリアルな話をご紹介します
シングルマザーのリアル1:公営住宅のお陰で今がある
ある大阪のシングルマザーさんは、体調を崩したこともあり、長い時間は働くことができません。
そんななか大阪府営住宅に引っ越しが決定しました。
●家賃は約27,000円
●入居時に風呂釜や網戸は、自分で購入
「今、少ないお給料で生活できているのは、大阪府営住宅に住めたお陰」
公営住宅は、県営住宅・市営住宅など、管理する自治体によって呼び名が違いますが、
とにかく家賃が安い!ので、大人気ですね。
定期的に募集がありますが、人気ゆえに原則として抽選制となっています。
人気の場所や物件は申し込みをしても、なかなか抽選に当たらないというデメリットもあります。
募集空室数に対して入居者が集まらなかったために実施される追加募集や、
空室が出れば随時募集もありますので、少しでも安く住まいを確保したいと思う場合は是非、申し込みしてくださいね。
シングルマザーのリアル2:賃貸住宅を選ぶ
離婚が頭をよぎったとき、まず考えることは住まいの確保でしょう。
ご実家を頼るのが難しいとき、実家から離れた地で既に生活基盤ができているときなど、賃貸住宅が第一の選択肢になります。
(1)子ども入居可の物件は意外と少ない
賃貸住宅なら公営住宅に比べると物件数が多いのがメリットです。
ただし、希望条件があまり多いと、なかなか条件に一致する物件を探すのは難しいこともあります。
これから離婚をして仕事を新しく探したいママは、
「家賃をできるだけ抑えたい」「子どもはまだ小さいから、同じ部屋で良い」と、ワンルームを希望される方もいらっしゃいます。
しかし、ワンルームや1Kといった物件は、学生向け・独身者向けのため、2人入居や子どもの入居が不可というところが多いのです。
一度、希望の場所で子ども入居可の物件がどれぐらいあるか、家賃がどれぐらいになるか、
賃貸仲介をしている不動産さんに聞いてみると良いでしょう。
(2)入居審査がある
自分の希望条件にあった物件が見つかっても、そこに住めるとは限りません。
大家さんやその物件の管理会社による審査があるためです。
入居審査では、住所・氏名・連絡先・勤務先(会社名・勤続年数・年収)と連帯保証人となってくれる人がいるかどうか、
入居者の情報(子どもの氏名・年齢・学校名など)、転居の理由、入居の時期を聞かれます。
大家さん側からすると、きちんと家賃を払い続けてくれる人なのか知ることがとても大切です。
お部屋探しのときには求職中でも働ける見込みがある、連帯保証人になれるご家族がいなくても保証会社を利用できるといったときには、審査に通る可能性があります。
(3)敷金・礼金ゼロ物件を選ぶ
初期費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。
敷金、礼金、仲介手数料、前払い家賃・共益費、火災保険料、保証会社の保証料、引っ越し代や家具家電や生活雑貨の購入費などを考えると、まとまったお金が必要になります。
敷金・礼金ゼロですと、引っ越し時の負担を軽くできますので、魅力的ですね。
私は最初、府営住宅に住むことができず敷金・礼金ゼロ物件の民間賃貸にしました。
しかし、やはり敷金・礼金がないぶん、家賃は割高になります。同じ物件で礼金を払うパターンと払わないパターン両方選ぶことができる物件もあり、一定期間以上住むと、礼金なしのパターンよりも礼金ありの方が支払い総額は抑えられます。
(4)入居後の家賃交渉
入居後の交渉をしたシングルマザーさんもいます。
同じマンションで同じ間取りに入居した友人が、自分より月5,000円も家賃が安いことを知りました。
しかも、自分の部屋の方が下の階にあります。さっそく大家さんと交渉して、家賃が月3,000円安くなったというケースがあります。
入居後、家賃をきちんと払い続け、近隣トラブルなどがなければ、大家さんと交渉の余地ありです!
その他、母子世帯への住宅手当や補助
母子世帯の住宅手当があることはご存知でしょうか?
<東京都東村山市>
https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/kosodate/hojo/hitorioya/yatinhojo.html
民間アパートに居住するひとり親家庭等(母子家庭や父子家庭等)に一世帯につき月額5,000円の補助。所得制限あり。
<神奈川県鎌倉市>
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kosodate/yachinjosei.html
民間の賃貸住宅にお住まいの母子・父子家庭等の方に、家賃のうち月額9,000円を限度に助成。所得制限あり。
申込条件は、それぞれの自治体によって違いますので確認してみましょう。
月額5,000円も5年間にすると30万円にもなります。
このようにひとり親家庭に対する住居の補助があるのはうれしいですね。
シングルマザーのリアル3:シングルマザー家を買う
マイホーム購入のメリットは
●住宅ローンの借入額によっては、住宅ローン減税があり税金額が安くなる
●団体信用生命保険に加入すれば、生命保険代わりになる
●ローンが終われば完全に自分の資産になる
●老後の住まいの確保
などあります。やはり「憧れ」的存在ですよね。
中古物件、35年ローン、月4万円弱で家を買ったシングルマザーさんもいます。
それまで家賃8万円だったので、4万円でおつりがくるのが嬉しいとのこと。
購入時には頭金以外にも印紙税・登録免許税・不動産取得税・登記費用・仲介手数料・ローン手数料・火災保険料・団体信用生命保険料といった諸経費がかかります。
引っ越し業者の費用や家具の購入も必要ですよね。諸経費は余裕を持って考えておきましょう。
シングルマザーのリアル4:母子生活支援施設(母子寮)を活用する
最後になりましたが、DV被害者など緊急の避難場所が必要な方、住まい探しに難航している方は、
母子生活支援施設も検討してみてください
母子生活支援施設は、18歳未満(事情によっては子どもが20歳になるまで利用可)の子どもを養育している母子家庭等、
または何らかの事情で離婚の届出ができないなど母子家庭に準じる家庭の女性が、
子どもと一緒に安心して生活することができるよう支援する施設です。
施設の利用に関わる費用は、所得が少ない方は一般的に無料ですが、負担能力に応じて費用は決まります。
自立する力をつけて改めてご自分に合った住まいに移れるように、経済的・精神的にさまざまな支援を受けられます。
施設には相談員の方もいます。筆者自身、施設を何か所か訪問しましたが、
就職活動中のシングルマザーも就職が決まってもうすぐ自立できそうなシングルマザーも相談員の方の支援を受けながら過ごしています。
住まいは、教育資金・老後資金と続いて大きな支出です。
少しでも安く住みたい!でも、希望の物件は高い!と悩みのタネでもありますが
お子さんと安心して暮らせるお城でもあります。
諦めずに「私にとっていいお家」を見つけて下さいね
ひとりで悩まずお気軽にご相談くださいね。
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