日本の少子化・高齢化
女性のお金の専門家の池尻美由紀です。
今日は、「日本の少子化・高齢化」について質問してみます。次の3つのうち2つは正しくて1つは違っています。どれが違っているでしょう!
⑴厚生労働省・文部科学省の2020年12月から2021年1月にかけて行ったヤングケアラーの実態に関する調査によれば、世話をしている家族が「いる」と回答した中学2年生は5%を上回った。
⑵人口の変動に大きな影響のある出生率は、近年、90万人を上回る程度で推移しています。2020年調査の合計特殊出生率(15歳から49歳までの女性の年齢別の出生率を合計したもの)も、1.4を上回った程度で推移している。
⑶高年齢者雇用安定法の改正により、65歳までの雇用確保(義務)に加えて、2021年4月から70歳までの就業確保措置を講ずることが事業主の努力義務とされた。
答えは⑵番です。
2020年の出生数は84万832人(前年は86万5239人)で、90万人を下回っています。合計特殊出生率は1.34(前年1.36)で、1.4を下回っています。
別の統計ダータから、働く女性の割合が高いほど出生率が高いというデータがあります。そういった地域をみると、三世代同居、保育園の定員率、職場と居住が近接しているなどが関係しているようです。
女性が仕事と子育てを両立させるためには、ワークバランスや男性の仕事と子育ての両立がとても重要ですね。
ヤングケアラーって聞いたことがありますか?最近、ニュースでもとりあげられています。18歳未満の人で、長期間、日常的に大人と同等の負担で、家族の介護・看病・世話をすることです。
身近にそういう人はいませんか?調査によると中学2年生では5.7%もいるようです。小さい頃から日常的にしている子は、自分がヤングケアラーだと思っていないで世話をする子どもがとても多いということです。家族の世話をすることはとても大切なことです。しかし、そのために学業がおろそかになったり、友だちとの時間が作れないのは問題です。適切な範囲内で世話をすることができる環境がとても重要ですね。
2020年3月に65歳までの雇用が義務とされました。そして2021年4月に70歳まで就業させることが雇用主の努力義務となりました。内容は、70歳まで定年の引上げ、70歳まで継続雇用、定年の定めの廃止などです。
年金の問題や寿命も延びています。高齢者に雇用の機会を与えるということですね。高齢者のワークバランスもとても重要ですね。
少子化・高齢化はいろいろな面から問題が起きています。少しでもよくなるようにみんなで支え合う仕組みが大切ですね。