老後のお金、私はいくら必要?

東京都在住 女性のお金の専門家 谷古宇寛奈(やこうかんな)です。

 

前回、老後のお金について、平均データを記しました。こちらです→老後のお金いくら必要?

ただ、平均はあくまで平均です。

年金受給額や退職金の有無、持家なのか?賃貸なのか?預貯金額など環境はさまざまです。

そこで、私はいくら必要なのか?気になりますよね。

 

こちらの計算式に当てはめて確認できます。

【1年間の年金受給額】 - 【1年間の生活費】 = 【私に必要な老後資金1年分】

 

まず、収入となる年金受給額について確認していきましょう。

 

毎年お誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」ご覧になっていますか?

ご自身の年金記録が記載された書類です。通常はハガキで直近1年間の記録が送られてきますが35歳・45歳・59歳は封書で全期間の記録が送られてきます。

 

50歳以上の方は将来もらえる年金の見込額が記載されていますが、50歳未満の方は将来もらえる年金の見込額が記載されていません。

50歳未満の方は「ねんきんネット」で将来もらえる年金の見込額を試算できます。

 

「ねんきんネット」とは、年金記録の確認、年金見込額の試算、通知書の閲覧等、年金情報の確認や年金に関する各種手続きが行えるサービスで24時間いつでもどこでも、スマートフォンやパソコンから利用可能です。

 

「ねんきんネット」の利用には登録が必要です。登録方法は2つあります。

  • マイナポータルから登録

マイナンバーカードとメールアドレスが必要です。

 

  • ねんきんネットのユーザーID取得

基礎年金番号とメールアドレスが必要です。

 

「ねんきんネット」で検索していただければ、詳しい登録方法がご覧いただけます。

「ねんきんネット」の登録ができたら将来もらえる年金の見込額を試算してみましょう。

試算方法は2種類です。

 

【かんたん資産】

現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して年金見込額を試算

 

【詳細な条件で試算】

年金を何歳から受け取り始めるか、何歳まで働いて収入を得るか、未納分を今後納付した場合など詳細な条件を設定して年金見込額を試算

 

次は支出となる生活費について確認していきましょう。

 

 住居費

 食費

 光熱費

 日用品費

 医療費

 通信費

 交通費

 娯楽・交際費

 一時出費

 

老後の生活費のイメージができないときは、今現在の生活費を確認して同じぐらいなのか?増えるのか?減るのか?と考えるとイメージできるのではないでしょうか。

こちらの項目の合計でおおよその生活費が出せます。

 

最後に計算式に当てはめます。

【1年間の年金受給額】 - 【1年間の生活費】 = 【私に必要な老後資金1年分】

 

【私に必要な老後資金1年分】 × 【90歳まで生きるとしたら25年】

【私に必要な老後資金1年分】 × 【95歳まで生きるとしたら30年】

 

私はいくら必要なのか?確認できましたでしょうか。

 

現実を見るのが怖いというお声も聞きます。

しかし、働いている今だからこそできる対策もあります。

50歳未満の方は「ねんきんネット」の登録など手間がかかりますが、これをきっかけに確認していただければ幸いです。

FP 谷古宇寛奈プロフィール