支払われない養育費 諦めないといけない?

女性のお金の専門家 ゑびすかよこ です。

今回は、シングルマザーにとって大切な「養育費」について、お話をしていきますね。

 

養育費って何?

養育費とは、子どもの生活を維持するために必要な生活費です。その中には、衣食住に必要な経費、教育費、医療費などが含まれます。その子どもにかかるお金を離婚後に養育費として、元パートナーから受け取る事が出来ます。

児童手当や高校の授業料無償化など子育てへの保証は手厚くなっていますが、食費や習い事、衣類や交際費など、子どもを1人育てるのにかなりの「お金」が必要です。

 

養育費の取り決め

毎月の養育費の金額だけでなく、支払期間(子どもが何歳になるまで)支払時期(いつまでに振り込む)支払方法(口座振り込み等)も明確に決め、公正証書や調停調書などの書面として残しておきましょう!

離婚後でも養育費の取り決めは可能ですが、公正証書などの作成の為に連絡を取り合う必要が出てきます。ですので、すぐに離婚をして身も心も楽になりたいと思うかもしれませんが、親権や財産分与などと一緒に養育費についても取り決めをしてからにしましょう。

 

本当に払ってもらえるの?

シングルマザーが養育費を元パートナーから受け取っているのは30%未満。養育費の取り決めを行っていても未払いになっているシングルマザーが多いのが現状です。私自身、養育費の未払いが予想できた為、裁判で明確に取り決めを行いました。

現状では、養育費の未払いに対する継続的な保証は国も自治体も行っておりません。何より、未払いに対しての罰則はありませんし、元パートナーに対して養育費の請求を起こさない限り、回収は困難です。しかし、この請求が「お金」・「労力」・「時間」がかかり、諦めてしまう要因と考えます。そして、シングルマザーが経済的に困窮する問題の一つと思います。

 

養育費の保証と安心

そこで、私が利用したのが「養育費の保証」です。これは民間企業(以後、保証会社)が行っており、養育費の未払いが生じた場合に、養育費の立替をしてくれる制度です。そして、保証会社が立て替えた養育費を元パートナーへ請求するシステムとなっています。

この養育費の保証を利用した事で、未払いへの不安がなくなり、ストレスが大幅に減りました。何より、保証会社が間に入る事で、元パートナーと直接のやりとりする必要がないのが本当にありがたいです。

 

誰でも保証してもらえるの?

養育費の保証を利用するにあたり、「公正証書」や「調停調書」などの公的な文書が必要です。かつ、養育費の未払いがない事が条件となっています。

そのくらい、養育費の取り決めを書面に残す事はとても重要なのです!離婚の話し合いの時に一緒に養育費の取り決めをしておきましょう!!!

養育費の取り決めをされていない人が保証制度を利用されたい場合は、公正証書などの書類の作成からスタートになりますので、ご利用を検討されている保証会社に一度ご相談してみて下さい。

 

どこまで保証してもらえるの?

未払いの養育費を立て替えてもらえる回数は保証会社によって異なります

ですので、全ての養育費の未払いを保証してもらえるものではないという点は注意しておきましょう。

しかし、保証があるのとないのとでは、気持ちは大きく異なります!

 

自治体の取り組み

養育費に関する公正証書や調停調書の作成にかかる費用を補助してくれる所が増えています!

また、養育費保証会社との契約時に発生する初回の保証料を補助してくれる自治体も増えています!!

どちらも申請できる期間が決まっておりますので、お住まいの自治体HPなどを確認してみて下さいね♪

当事者として、養育費の未払いに対する社会の取り組みは、とても心強く感じています。

 

最後に

「養育費の保証制度を知らなかったら…」

「裁判で取り決めをしていなかったら…」

「相手の圧に負けて不利な条件で離婚をしていたら…」

私は、養育費を受け取る事は出来ていなかったと思います。弁護士を立て、長い年月とお金はかかりましたが、二人の子どもの為の養育費はそれ以上の価値があるからこそ、明るい未来を見据えて行動する事が出来ました。

これから離婚を考えていらっしゃる方は、養育費の取り決めも忘れずに行って下さいね!

別居・離婚を考えていらっしゃる方、養育費の未払いに悩まれている方のお役にたてましたら幸いです。

女性のお金の専門家 ゑびすかよこ