産後ママへ。育児書通りにいかなくても大丈夫【体験談】

こんにちは! 子育てママのお金の専門家
マイライフエフピー®認定ライター・認定講師の池田ひろみです。
夏休み、終わりましたね。
我が家の中学1年生は今日から、小学2年生の双子は先週より学校が始まり、徐々に日常を取り戻しつつあります。
子ども達が元気に学校に行ってくれるとホッとしますよね。
給食があることも本当にありがたいです。
今日は13年前の長男の産後、思い通りに母乳育児ができず、悩み辛かった経験を書きたいと思います。
育児書を読んで過ごした妊娠中
初めての妊娠が分かった瞬間は実感ができず不思議な感じで、嬉しくもあり半面不安も大きかったのを覚えています。
徐々につわりが酷くなり、体調の変化に伴って妊娠を実感するようになりました。
不安や楽しみなどの感情と共に、何より無事に出産を終えなくてはという責任感のようなものが湧いてきたのを覚えています。
妊婦向けの雑誌や育児書も買い、「赤ちゃんとの生活はこんな感じなんだ」と知識だけはしっかり身に付けていました。
母乳が出ない母と吸う力の弱い小さな息子
予定日より1か月ほど早く破水してしまいましたが、私のお産はとてもスムーズで、
夫に立ち会ってもらうために里帰りしなかったにも関わらず、夫の到着が間に合わないくらいの速さで出産を終えました(笑)
産後は少しずつ赤ちゃんのお世話の仕方を教わりながら家での生活に備えましたが、一番苦労したのは授乳でした。
というのも、事前に得た知識から「赤ちゃんは母乳で育てた方が良い」という理想を掲げ、
出産すれば母乳は出るものと思い込んでいた私。
ですが、現実はなかなか上手くいきませんでした。
助産師さんの「初乳はとても大切」という言葉にプレッシャーを感じながら
「母乳で育てたい」と頑張るものの、小さめに産まれた息子は吸う力が弱く
十分に飲めていないようで体重が増えずとても心配しました。
また、母乳もあまり出ていないようで、搾乳することすら難しかったのです。
「母親失格」と思いつめ、とうとう体調を崩す
そんな状態で退院し、小さな赤ちゃんとの日常生活がスタート。
吸う力の弱い息子に母乳の出ない母は毎回必死になって頑張っていましたが
3時間おきの授乳に1時間かかり、ゲップもなかなか出すことができず、何をするにも時間がかかりました。
また、息子は寝つきも悪く抱っこしないと泣いてすぐには寝てくれませんでした。
夫は帰宅が遅く、日中は赤ちゃんと二人きり、、、。
雑誌や育児書で知識を入れていただけに、思い通りにいかないことにイライラしてしまい
息子に笑顔を向けることすらできなくなっていく日々。
自分が育児書通りできないことも不甲斐なく感じ、「母親失格だな」と思いつめ、とうとう体調を崩してしまいした。
持病のアトピーが悪化し、全身の痒みで赤ちゃんのお世話と家事をまともにできなくなってしまったのです。
母の一言に救われ涙
そんなある日、母が泊りがけで手伝いに来てくれてました。
母乳を飲もうとしない息子に、私が必死に飲まそうとしているのを見て
「もっとミルクに頼っても良いんじゃない?」「ミルクも栄養入ってるよ」と。
でも私は「母乳で育てたい!!」という気持ちが強く、その思いを母に話しました。
すると「ミルクなら他の人でも出来るし、まずは母親がちゃんと身体休めないとお世話できないよ」と言われ、ハッとしたと同時に涙がとめどなく溢れ出てきました。
「こうしなきゃ、こうでなきゃ」という情報に縛られていた自分に気づいたのです。
吸う力の弱い息子はミルクもゆっくり時間をかけて飲んでいましたが、
次第に体重も増え、体力がついてくるとしっかり飲めるようなっていったのです。
ミルクを増やすことで、何より私の気持ちにゆとりができて、息子と過ごす時間を楽しめるようになりました。
夫も徐々に「オムツ替え、ミルク、ゲップ、寝かしつけ」と一通りのことをしくれるようになりました。
その後双子の産後は
この長男の出産から5年後、双子を妊娠し出産。
今度は「母乳じゃなくても大丈夫」「出来る限りでやったら良い」と思えるようになっていて
SNSでの情報に振り回されすぎず、「状況はそれぞれ違う」と育児書通りにいかないことも気にしませんでした。
もちろん、双子は手間が2倍かかり大変でしたが、気持ちの面では本当に楽に過ごすことができ、
体調を崩すこともなく産後を乗り越えることができました。
産後ママへ
私も今なら分かります!
【育児に正解はない】【人それぞれ状況は違うから比べてはいけない】
でも、初めて妊娠・出産育児は分からないことだらけで不安だからこそ、
周りや育児書に書いてあることと比べてしまうんですよね。
無我夢中で頑張っているママだからこそ、上手くいかないことに不安や焦りを感じてしまう。
だけど、大丈夫です(*^^*) 誰でも最初は母親1年生♪ですからね。
さいごに
この経験から、悩んだり不安な人には寄り添いながらじっくり話を聞くことを大切にしたいと思いました。
お金の情報もSNSやYouTubeなどでたくさん出ていて、手軽に得ることができます。
だからこそ、ご相談に来られる方は「どうしたら良いのか分からない」と色んな不安を抱えていらっしゃいます。
その方の状況を丁寧にお伺いし、教科書通りの答えではなく寄り添ったアドバイスを心掛けたいと思います。
FPオフィスClear 池田ひろみ