10年前に失業手当をもらった私が驚いた「改善点」

女性のお金の専門家 ゑびすかよこです。
失業手当のご相談を受けた時に、10年前に私自身が失業手当を受け取った経験を振り返ってみました。今回は、その違いを比較しながらまとめてみました。
それにより、分かったのは「給付制限」、「金額」が大きく改善されていた事です!
※当記事では、失業給付(基本手当)を「失業手当」と表記させて頂きます。
人事部の一言で知った失業手当
元夫の仕事の都合により引っ越しとなり、正社員として5年間以上勤務した職場を退職しました(退職時は育児短時間勤務でした)。
当時は、引っ越しと退職が急に決まり、次の仕事先など決まっていませんでした。その事を知った人事部の人が失業手当を勧めてくれました。
引っ越しの翌日にハローワークへ!
なるべく早く行くように人事部の人に言われていたので、引っ越した翌日に管轄のハローワークへ手続きに行きました。
受給期間は原則、離職日の翌日から1年間となっています。
しかし、注意しないといけないのは、受給期間が過ぎてしまうと、所定給付日数(失業手当を受け取れる日数)が残っていても失業手当を受け取る事が出来ないという点です。
ですので、離職票を受け取ったらすぐに管轄のハローワークで手続きされる事をおススメします!
失業手当は、手続きをしないと受け取れません。恥ずかしながら、私は知りませんでした。
失業したら自動的に受け取れるものだと思っていました(^^;
3つのポイントで決まる所定給付日数
「年齢」、「離職理由」、「雇用期間(被保険者であった期間)」などで決まります。
出典:基本手当の所定給付日数(ハローワークインターネットサービス)
私がハローワークで手続きを行うと、「正当な理由のない自己都合退職」から「正当な理由がある自己都合退職」に変更となりました。
それにより、特定理由離職者として給付制限なしで失業手当を受け取っていた事を知りました!
しかし、私の当時の年齢と勤務年数5年以上を表3の<特定受給資格者及び一部の特定理由離職者>で確認すると180日になるはずですが、私の所定給付日数は90日でした。
ここが、制度の難しい所です。
特定理由離職者となったとしても「正当な理由のある自己都合退職」は「自己都合退職」なのです!
表1<自己都合退職者>で確認すると10年未満までは90日が所定給付日数となっていますね…。
ハローワークへ問い合わせて確認しましたが、やはり90日でした(^^;
もし、正当な理由のない自己都合退職だった場合、2015年は給付制限が3ヶ月ありました!失業手当を受け取るまでに、かなり時間がかかりますね。
しかし、2025年4月から給付制限は1ヶ月に短縮されました!!!
とても早く失業手当が受け取れるように改善されています!!!
10年前とそんなに違うの!?基本手当日額の改善
基本手当日額は離職前の賃金を基に算出した1日当たりの支給額です。
今回は、基本手当日額の上限を比較したものを表4にまとめました。
厚生労働省「雇用保険の基本手当日額が変更になります~平成27年8月1日~」、「雇用保険の基本手当日額が変更になります ~令和7年8月1日から~」を参考に筆者が作成
10年前と比べると、かなり増えていますね!
離職直前は育児短時間勤務だったので、2015年の日額上限と比べても少なかったですが、まとまったお金が振り込まれるのは、とてもありがたかったです(*^^*)
振り返ってみて
10年前は失業手当の手続きも給付制限や受給期間など、全く分からないままに受け取っていました。
今回、失業手当についてお話する機会があり、まとめてみましたが働く人にとって失業後も安心して生活が出来るように改正されている事が分かります。
元夫も仕事をしていた事、私の失業手当があったので家計に大きなダメージはありませんでしたが、新しい土地で保育園と仕事を探すのは大変でした。
失業手当を受けながら、仕事を探しましたが、90日間は「あっ!」という間に過ぎてしまいました。
実際に子どもを一時保育に預けて面接に行きましたが、保育園に預けられないと仕事が決まらず、仕事が決まっていないと保育園に入れないという問題が解決出来ず、再就職には至りませんでした。
その後、子育て広場の職員さんから地域の保育園の情報を教えて頂き、認可外保育園に子ども達を預け、無事に仕事に就く事が出来ました。
急なご主人の転勤による退職や退職後の生活にご不安を持っている方の参考になれば、幸いです。