60歳以降の働き方~再雇用で働くときに確認したいこと~

もうすぐ60歳。

定年後も今の会社で働き続ける「再雇用」を考えている方も多いと思います。

これまで慣れ親しんだ職場で、そのまま働ける。
新しい仕事を一から探さなくてよい。
毎月の収入も確保できる。

再雇用には、そんな安心感があります。

一方で、実際に会社から条件を提示されて、

「思っていた以上に給料が下がる……」
「今までと同じ仕事なのに、どうして?」
「この条件で働き続けられるかな」

というように、やる気をなくしてしまった方も
多くいらっしゃいます。

では、再雇用を選ぶ前に、どのようなことを確認したらよいのでしょうか。

給料が大きく下がることがある

再雇用では、定年前よりも給料が下がることがあります。

例えば、それまで月30万円だった給料が、再雇用後は月18万円になることも…

同じ会社で働き続けるのに、月収が12万円も下がると聞けば、ショックを受けるのは当然です。
しかも、給料が下がっても、仕事の内容や責任はほとんど変わらないケースもあります。

まずは会社から提示された条件について、

・月給はいくらになるのか
・賞与や手当はあるのか
・社会保険料などを引いた手取りはいくらになるのか
・仕事内容や責任はどのように変わるのか

を確認しましょう。

仕事内容や立場の変化も確認しよう

再雇用になると、給料だけでなく、職場での立場も変わることがあります。

役職が外れる。
これまで部下だった人が上司になる。
会議に呼ばれなくなる。
重要な仕事を任されなくなる。

こうした変化により、

「自分はもう必要とされていないのかも」
「職場の中で居場所がなくなったように感じる」

と、疎外感を抱くこともあるかもしれません。

長い間、会社のために一生懸命働いてきたからこそ、
急な変化に気持ちがついていかないこともあります。

やる気がなくなったり、寂しさを感じたりするのは、
決してあなただけではありません。

再雇用の条件を確認するときは、給料だけでなく、

「どんな仕事を任されるのか」
「どこまで責任を持つのか」
「その仕事に自分が納得できるのか」

という点も確認しておきましょう。

お給料が下がったら「高年齢雇用継続給付」を確認

再雇用後の給料が、60歳になる前と比べて75%未満に下がった場合は、
「高年齢雇用継続給付」を受け取れる可能性があります。

「高年齢雇用継続給付」の対象になるのは?

「高年齢雇用継続給付」の対象となるのは、次の条件を満たす方になります。

・60歳以上65歳未満で働いている
・雇用保険の加入期間が5年以上ある
・60歳時点と比べて、賃金が75%未満に下がっている

どのくらい支給されるの?

例えば、60歳になる前のお給料が月30万円だった場合の支給額は、ざっくりですが、次のようになります。

60歳以降のお給料月額 低下率 支給額
18万円 60% 18,000円
20万円 66.67% 14,545円
26万円 86.67% 支給なし

※2025年4月1日以降に60歳以上になった方の事例

お給料が下がった分、もらえるわけではないので、その点注意しましょう。

また、雇用保険に加入していることが条件になりますので、
公務員など雇用保険に加入していない方は対象から外れます。

逆に、パートの場合でも雇用保険に加入していれば対象になるケースもありますので、
詳しいことについては、会社の担当者やハローワークに確認するようにしましょう。

参考:厚生労働省「高年齢雇用継続給付」

第2の人生を自分らしく生きてほしい

収入面や仕事内容だけで考えると、定年後の働き方は悩ましいものです。

でも、これからは「第二の人生をどう楽しみたいか」という視点でも考えてみませんか。

勤務時間を減らして、趣味や旅行を楽しむ。
家族とゆっくり過ごす。
副業やボランティアなど、新しいことを始める。

これまで家族や会社のために頑張ってきたのですから、
これからは自分のために時間を使ってもいいのではないでしょうか。

収入も、自由な時間も、どちらも大切です。

これからどんな毎日を送りたいのかを思い描きながら、自分に合ったバランスを考えてみましょう。

自分が納得できる働き方を

自分が納得できる働き方をするために、
これからのライフプランを一度書き出してみましょう。

・毎月の生活費はいくら必要なのか
・住宅費や医療費はどのくらいかかりそうか
・旅行や趣味にいくら使いたいのか
・貯蓄や退職金はどのくらいあるのか
・年金はいつから、いくら受け取れるのか
・働くことで、いくら収入を得たいのか
・自分はどんな人生を送りたいのか

頭の中で考えるより
自分のやりたいことを書き出してみると、
意外と新しい発見があったりします。

お金のことだけでなく、
これからどんな人生を送りたいのかも一緒に考えてみてくださいね!