60歳以降の働き方~定年後、再就職したい! 失業給付はいくらもらえる?

60歳の定年まであともう少し…

ずっと続けてきた会社を
定年と同時に退職し、
また新しい職場で働く

そんな選択肢を考えている人もいるかと思います。

退職前に次の仕事を見つけてすぐに働く方もいれば
退職してから、新しい仕事を探す方もいるかと思います。

すぐには働かない場合、
雇用保険に加入していれば
失業給付を受けることができます。

今回は失業給付を受けながら仕事を探す場合の注意点についてお伝えしたいと思います。

定年退職でも失業給付を受け取れる?

定年退職後に再就職を希望して仕事を探す場合は、
雇用保険の「基本手当」、いわゆる失業給付を受け取れる可能性があります。

ただし、雇用保険に加入していれば誰でも失業給付を受けれるわけではありません。

失業給付を受け取るためには、

離職前2年前に雇用保険に12ヶ月以上加入していること
再就職する意思がある
いつでも働ける状態である
実際に求職活動をしている
仕事を探しているけど、まだ就職できていない

という条件を満たしている必要があります。

定年退職なら、失業給付はすぐにもらえる?

失業給付を受けるときには、
自己都合で退職した場合、すぐに受けることができませんが、
定年退職の場合は、自己都合で退職したときのような待ち期間はありません。

ただし、退職日の翌日から自動的に支給されるわけではありません。
会社から離職票を受け取ったら、
お住いのハローワークで求職の申し込みと受給手続きをします。

その後、原則として7日間の「待期期間」があります。

待期期間が終わり、失業認定を受けた後に、認定された日数分の基本手当が支給されます。

そのため、「定年退職なら退職後すぐにお金が振り込まれる」というわけではありません。

離職票が届くまでの期間や、失業認定日、振込までの日数も考え、当面の生活費を準備しておきましょう。

しばらく休んでから仕事を探したい場合は?

定年を迎えたら、すぐに仕事を探さず、旅行をしたり、
家でゆっくり過ごしたりしたい方もいるでしょう。

60歳以上で定年退職し、しばらく休養してから再就職を希望する場合は、
失業給付の受給期間を延長できる可能性があります。

基本手当を受け取れる期間は、原則として離職日の翌日から1年間です。

けれども、60歳以上の定年退職などで休養したい場合は、
申請することで、その受給期間を最長1年間延長できます。

申請期限は、原則として離職日の翌日から2か月以内です。

「少し休んでから仕事を探したい」と考えている方は、
退職後早めにハローワークへ相談しましょう。

失業給付はどのくらいもらえるの?

失業給付の金額は、退職前の6ヶ月のお給料をもとに計算します。
おおよその金額は、次のようになります。

退職前のひと月のお給料 ひと月当たりの給付額の目安
15万円 約11.2万円
20万円 約13.5万円
30万円 約14.6万円

※厚生労働省ホームページ「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」

 

もらえる日数はどのくらい?

失業給付をもらえる日数は、
雇用保険に加入してる期間によって異なってきます。
60歳から65歳の間に、定年で退職した場合は、次のようになります。

雇用保険の加入期間 所定給付日数
10年未満 90日
10年以上20年未満 120日
20年以上 150日

※厚生労働省ホームページ「離職されたみなさまへ」

例えば、大学を卒業してから同じ会社で働き続け、
雇用保険の加入期間が20年以上ある方の場合は、
150日が目安になります。

実際の失業給付の金額や日数については、離職票の内容で計算します。
詳しいことは、お住いの地域のハローワークに相談するようにしましょう。

失業給付を受けている間に就職が決まったら?

失業給付をすべて受け取る前に再就職が決まった場合は、一定の条件を満たすと「再就職手当」を受け取れる可能性があります。

主な条件は、

  • 7日間の待期期間が終わった後に就職した
  • 基本手当の所定給付日数が3分の1以上残っている
  • 1年を超えて勤務する見込みがある
  • 原則として雇用保険に加入する働き方である
  • 以前の勤務先や、密接な関係にある会社への再就職ではない

などです。

再就職手当の支給額は、基本手当の残日数によって変わります。

基本手当の残日数 再就職手当の支給率
所定給付日数の3分の2以上 70%
所定給付日数の3分の1以上 60%

例えば、基本手当日額が5,200円、所定給付日数が150日の方が、
基本手当を30日分受け取った後に再就職したとします。

残りの日数は120日なので、所定給付日数の3分の2以上が残っています。

この場合の再就職手当は、

5,200円×120日×70%=43万6,800円

が目安です。

「失業給付を最後までもらってから就職した方が得」と考える方もいるかもしれません。

でも、早く再就職すれば、再就職手当に加えて、新しい勤務先からのお給料も受け取れます。

受け取れる失業給付だけにこだわらず、自分に合う仕事が見つかったら、就職も考えてみましょう。

なお、再就職先が決まった場合は、採用日の前にハローワークへ連絡しましょう。

また、退職後、失業給付の受給手続きをする前に就職が決まった場合は、
原則として再就職手当を受け取れません。
退職後の手続きの順番にも注意が必要です。

失業給付を受けながら職業訓練を受ける方法も

今までとは違う仕事に挑戦したい場合は、すぐに再就職せず、職業訓練で学び直してから仕事を探す方法もあります。

職業訓練には、

  • パソコン
  • 簿記・経理
  • 介護
  • 医療事務
  • Webデザイン

など、再就職につながるさまざまなコースがあります。

一定の要件を満たし、ハローワークから受講指示を受けた場合は、基本手当を受けながら職業訓練に通える可能性もあります。

失業給付だけで決めず、ライフプランを考えよう

定年を迎えるときは、失業給付だけでなく、
退職金やiDeCoの受け取り方、
扶養、年金など、さまざまな制度が関係してきます。

制度が複雑だからこそ、受け取れるお金だけで判断せず、
これからの暮らしや収支を整理することが大切です。

ライフプランを考えながら、自分に合った働き方を見つけていきましょう。