知っておきたい!iDeCoの掛金額の変更と停止について
こんにちは!女性のお金の専門家、久保友貴です。
じぶんで作る年金、節税効果も高いiDeCo(個人型確定拠出年金)。
長い運用期間なので、途中で掛金の拠出が困難になってしまう場合もあると思います。
現在は、新型コロナウィルスの感染拡大抑制のため、テレワークや時差出勤などの働き方が浸透してきていますね。
しかし、それによって収入が減少し、家計がピンチ!のため、iDeCoの掛金を負担に感じるかたもいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はiDeCoの掛金の変更・停止について解説します。
1.変更・停止の前に引き落とし口座の残高が不足していた場合どうなるの?
iDeCoの掛金は毎月決まった日に個人の銀行口座からの引き落としになります。
(国民年金の第2号被保険者(公務員・会社員)の場合は、お勤め先の会社経由で支払うこともできます。)
預金口座の残高不足などの理由で掛金が引落しされなかった場合、掛金引落日に対応する月の掛金は拠出されなかったとういう扱いになります。
残念ながら、その月の掛金は追納することができません。
2.掛金額は年1回変更できます!
掛金額は、毎年1月から12月の間で年1回のみ変更することができます。
掛金の下限は月々5000円から1000円単位での変更が可能です。
必要書類を運営管理機関(金融機関)より取り寄せて提出すれば変更できます。
3.掛金を停止するには?
掛金の拠出が困難になってしまった場合は、加入している運営管理機関(金融機関)の「加入者資格喪失届」を提出することで、掛金拠出を一時的に停止することができます。
掛金を停止すると、加入者ではなく「運用指図者」となります。
今まで積立てた掛金の運用は継続できますが、手数料は支払い続けることになるので注意が必要です。
また、掛金の拠出を再開するには、再度、加入申し込み手続きが必要になります。
この手続きには通常1~2カ月かかります。
■原則、解約は不可!iDeCoの利用は計画的に!
iDeCoは、原則として60歳まで解約することはできません。
しかし、いざという時には拠出の変更・停止が可能です。また2018年から掛金の「年単位拠出」が可能になり、拠出スケジュールを自由に設定することもできるようになりました。
(年単位拠出は、拠出回数を減らすことで手数料を抑えることができますが、投資信託を使って積立ている場合、ドルコスト平均法の効果が期待しにくくなります。)
長期で取り組みたい資産形成では、余裕がないときは無理をしないサイクルも必要になります。
家計の変化に柔軟に対応するため、長期的なライフプランを見越したうえで、無理のない掛金を設定することが大切です。
ライフプランに合わせて減額したり停止したとしても、目指す目標に向けて長く続けられるよう、計画的にiDeCoを利用しましょう。