「iDeCo」のオトクって何?~特徴と税制メリットについて知ろう~

皆さん、こんにちは! 女性とお金の専門家、マイライフエフピー®認定講師の松田真里子です。

老後の生活って、今、働いていると、なかなか自分のこととして考えにくいですよね。
今、私の両親(70代と60代)が、老後の生活真っ只中なので、現役生活の後の時間=老後を、身近な例として見ていますが、老後の期間はとても長く、準備しておく方がいいと思うのは、やっぱりお金のこと!

若い方でも、やがてやってくる老後に向けて、少しずつでもコツコツ準備しておくのは、豊かな老後への大切な一歩だと感じます。

 

今回、老後のお金の準備として、「iDeCo (イデコ・個人型確定拠出年金)」を、簡単にご紹介します。

名前を聞いたことはあるけど、あまり分からない・・という方は、ご参考くださいね。

 

●iDeCoの特徴

掛金(積立額)は、個人の働き方などに応じて設定された年間限度額の範囲内で、自分で決めて、自分で払います(拠出すると言います)。

<年間限度額の例>

・自営業の方で月額6.8万円(年額81.6万円)
(国民年金基金・または国民年金付加保険料と合算)

・会社に企業年金がない会社員で月額2.3万円(年額27.6万円)

 

掛金は5,000円から始めることができ、1,000円単位で決めることができます。
(掛金変更(年1回)や、途中で掛金の拠出を止めることも可能です)

 

基本的に20歳以上65歳未満の全ての方が加入できます。(一定の条件あり)

 

掛金は65歳になるまで拠出可能(一定の条件あり)、受け取りは60歳以降です。
※iDeCoで貯めたお金は、60歳になるまで、原則、引き出すことはできません。

 

受取は、一時金か年金か選べます。
(金融機関によっては、年金と一時金を併用することもできます)。

・一時金の場合:75歳までの間に受け取ります。

・年金の場合:5年以上20年以下の期間で受け取ります。
(※金融機関によっては、終身年金として受け取れる場合もあります)

 

運用先は、金融機関を通じて、自分で選びます。
(定期預金、保険商品、投資信託)

 

●iDeCoには3つのオトクな税制メリットがあります

①掛金全額が所得控除の対象になるのがオトク
(所得控除の手続きは、掛金の払込方法や加入者区分によって異なります)

 

②運用益が非課税で再投資されるのがオトク
通常、金融商品を運用すると、源泉分離課税の20.315%が運用益に課税されますが、iDeCoなら非課税で再投資されます。

 

③受け取る時もオトク
受取方法は、年金か一時金を選ぶことができます。
(金融機関によっては、年金と一時金を併用することもできます)。

もし、年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、一時金の場合は「退職所得控除」の対象になります。

 

●かんたん税制優遇シミュレーションのご紹介

iDeCo公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/)には、「かんたん税制優遇シミュレーション」があり、iDeCoに加入した場合の掛金の所得控除による税控除額を確認することができます。

掛金を積み立てすると、いったいどれくらいの税負担が軽減されるのか、シミュレーションを使って計算してみました。

(通常の投資では、投資額や運用益に対して、所得税や住民税が掛かってきます)

 

例えば、

年収300万円(年間の給与収入(源泉徴収前で、賞与も含む)の方が、25歳でiDeCoに加入、毎月10,000円で掛金を設定し、65歳になるまで積み立てた場合、積立総額は4,800,000円です。
税額軽減額は「720,000円」となりました。

 

同じように、

年収500万円の方が、35歳でiDeCoに加入、毎月20,000円で掛金を設定し、65歳になるまで積み立てた場合、積立総額は7,200,000円です。
税額軽減額は「1,440,000円」となりました。

なかなかの金額ですね!

 

税金でオトクになりながら運用、受け取ることができるiDeCo。

60歳まで貯めたお金を引き出すことはできませんが、節税しながら、強制的にじぶん年金をつくる!と考えるといかがでしょうか。

もし途中でライフスタイルの変化があった時には、掛金の払込を一時的に止めることができるのも安心ですね。

 

ご参考になりましたら、嬉しいです。

 

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