制度を知ることが力になる

宮城県在住 女性のお金の専門家の浅野由香です。

働けない時期があっても大丈夫。私を最初に救ってくれたのは「支え」でした。

離婚して新しい生活が始まった頃、 私は「母親なんだから、しっかり働いて子どもを支えなきゃ」と ずっと自分を追い込んでいました。

でも現実は、思うように働けない時期が続きました。 心も体も疲れ切ってしまって、 「働かなきゃいけないのに働けない」 そんな自分を責めてばかりいました。

2歳・5歳・7歳の子どもを育てながら仕事に就くということが、 心にも体にもどれほど負担がかかるのか―― そしてお金の不安。 あの頃の私は、誰にも言えずにひとりで抱え込んでいました。

「助け」があることを知った日

そんな時に知ったのが、 母子家庭等自立支援教育訓練給付金という仕組みでした。 受講料の60%(上限20万円)が支給され、 介護職員初任者研修、医療事務、簿記、パソコン関連資格などが対象でした。

それまで私は、 「人に頼るなんて甘えなんじゃないか」 「自分でなんとかしなきゃいけない」 そう思い込んでいました。

当時、10年のブランクがあって仕事に自信が持てず、 「このままじゃ就職できない」と不安でいっぱいでした。

そんな時、 「資格を取るための講座に通う費用を支援してくれる仕組みがある」 と知り、初めて“助けを借りてもいいんだ”と思えたんです。

その支えを受けて、私は医療事務の講座を受けました。

頼っていいし、使っていい。 むしろ、使うことで未来が開けることだってあります。

「母親だから頑張らなきゃ」と思い込んでいた私へ

本当は、 「しんどい」 「助けてほしい」 そう言いたかったのに、 “母親だから頑張らなきゃ” “弱音を吐いたらいけない” そう思い込んで、誰にも頼れませんでした。

でも、そんな私を最初に救ってくれたのが、 この支えでした。

働けない時期があっても、 子どもが小さくて思うように動けなくても、 それを責める必要なんて本当はなかった。

“前に進むための仕組み”があることに、 あの時ようやく気づきました。

医療事務を目指した理由――あの時のご恩を胸に

実は、私が医療事務を目指した理由には、 もうひとつ大きなきっかけがありました。

それは―― 長男が未熟児で生まれた時に受けた、あの時のご恩です。

小さく生まれた長男を抱えて、毎日が不安でいっぱいだったあの頃。 病院のスタッフさんたちは、私の不安を受け止めてくれて、 どんな時も優しく声をかけてくれました。

受付の方が 「大丈夫ですよ、ゆっくりでいいですからね」 と微笑んでくれたこと。 あの一言が、どれほど心を支えてくれたか、今でも忘れられません。

だからこそ、 今度は私が“病院の顔”になって、誰かの不安を少しでも軽くしたい。 そんな気持ちが芽生えました。

安心して通える窓口をつくりたい。 困っている人に、あの時の私のように寄り添いたい。

その想いが、医療事務を目指す原点になったんです。

知ることで未来が動き出す

講座に通い、10年のブランクを抱えながらも再スタートできたのは、 あの時の病院の優しさが、ずっと心の中に残っていたから。

調べていくうちに、私はさらに多くの支えに出会いました。

講座の給付金だけでなく、 給付型奨学金という仕組みがあることも知りました。 「こんな助けもあるんだ」と驚いたのを覚えています。

そして、 医療費助成のおかげで、 乳がんの手術を“今のうちに受けよう”と決断できたことも、 本当にありがたかった。

ここには書ききれないほど、 いくつもの支えに助けられました。

“前に進むための仕組み”があることを、心から実感しました。

知ることは、未来を守る“力”になる

して今、私は正社員として働きながら、 子どもたちと自分の生活をしっかり支えられるようになりました。 給料日が近くなるにつれて 「今月は足りるかな」と通帳とにらめっこする日々はなくなりました。

あの頃の私には想像もできなかった未来です。

だからこそ伝えたいのは、 知ることは、あなたと子どもたちの未来を守る“力”になる ということ。

ひとりで抱え込まなくていい。 あなたの人生を支える仕組みは、ちゃんと用意されています。

どうか、その存在に気づいてほしい。 そして必要な時には、迷わず手を伸ばしてほしい。

知ることは、 あなたの未来を静かに、でも確実に動かしていきます。

困ったことがあったらひとりで抱え込まないで、 いつでも相談してくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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