家計が急変!大学の授業料の給付と貸与の支援制度(JASSO)
予期できない事由により家計が急変し、急変後の収入状況が住民税情報に反映される前に緊急に支援があります!
今回は、新型コロナウイルス感染症の影響で家計が急変してしまった方に向けて、日本学生支援機構(JASSO)の情報を元に注意点も含めわかりやすくお伝えします。
JASSOのHP:https://www.jasso.go.jp/news/1327624_1545.html
家計急変の事由って何?
新型コロナウイルス感染症の影響で自営業で受注した仕事がなくなってしまい事業継続が難しい方、勤務先の休業で働ける時間が大幅に減ってしまう見込みの方などは、一番下のDに該当する可能性があります。順番にご紹介しますね。
家計急変の事由 | 証明書類 | |
A | 生計維持者の一方(又は両方)が亡くなった場合 | 下記のいずれか ・戸籍謄本(抄本) ・住民票(死亡日記載) |
B | 生計維持者の一方(又は両方)が病気により半年以上働くことが難しい場合 | ・医師による診断書 及び ・病気休職中であることの証明書 |
C | 勤務先の倒産などにより生計維持者の一方(又は両方)が失業した場合(自発的な退職は除く) | 下記のいずれか ・雇用保険被保険者離職票 ・雇用保険受給資格者証 |
D | 新型コロナウイルス感染症の影響で、雇用保険の加入対象外(自営業者等)の失職や、大幅に収入が減少したという事情がある場合 | ・新型コロナウイルス感染症の影響による収入減少と証明できる公的証明書 ・事由発生後の所得を証明する書類(給与明細等) ・進学資金シミュレーターの結果の写し(コピー) |
資料:独立行政法人日本学生支援機構「新型コロナウイルス感染症への対応について」をもとに執筆者作成
大学授業料の給付・免除制度の対象になる?
上の表で、Dに該当する可能性がありましたら、今後の収入見込額から高等教育の就学支援新制度(給付・免除)が適用されるかもしれません。判断基準は、「住民税非課税世帯およびそれに準じる世帯」に相当するかどうかが判断されることになります。
この「高等教育の就学支援新制度」は2020年4月からはじまった制度で、主に低所得者向けの給付と免除の制度になりますが支援金額がとても大きいです。
詳細は下記をクリックしてくださいね
提出書類は申込期限は事由発生から3カ月以内!
提出書類は、新型コロナウイルス感染症の影響であること、収入が急に下がる見込みであることの2点を証明できることが必要です。家計急変での高等教育の就学支援新制度の申込期限は事由発生からどんな証明書であれば認められるか、早めに大学またはJASSOの奨学金相談センターに相談してみましょう。
ここでの注意は家計急変での高等教育の就学支援新制度の申込期限は事由発生から原則3カ月以内とされていることです。
記載元:JASSO 給付奨学金案内(家計急変) P2知っておいてほしいポイント
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/kakei_kyuhen/__icsFiles/afieldfile/2020/03/25/kakeikyuuhen_annai.pdf
貸与型の奨学金に緊急採用・応急採用の対象になる?
家計の急変があったしても収入見込額が高等教育の就学支援新制度の基準を満たさない場合、貸与型の奨学金に緊急採用・応急採用に応募することもできます。貸与型ですから、貸与終了後7カ月目から返済が注意点です。
貸与型は、貸与が終わったら返済する借りるタイプの奨学金で、日本学生支援機構(JASSO)では、利子がない第一種と利子のある第二種があります。世帯の収入に対する要件が返済の必要がない給付型ほど厳しくなく、利子のある第2種はより緩やかです。
第一種(無利子) | 第二種 (有利子) | ||
自宅通学者 | 自宅外通学者 | ||
貸与月額 | ・20,000円 ・30,000円 ・45,000円 | ・20,000円 ・30,000円 ・40,000円 ・51,000円 | 20,000円~12万円 で1万円刻み |
家計基準 | 年間収入約700万円以下 | 年間収入 約1,100万円以下 |
資料:独立行政法人日本学生支援機構「奨学金の制度(貸与型)」をもとに執筆者作成
教育費以外の支援策
新型コロナウイルス感染症の影響により国民年金保険料の納付が困難になった場合には、免除の制度が適用できる場合があるとしています。
他にも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方への支援策一覧はこちらにまとめていますのでチェックリストとしてお使いくださいね
どこに何の情報が掲載されているのか?デマも多くありますので、きちんと情報元を記載しています。
支援策を上手に活用していきましょうね。
※大学もJASSOも電話がつながりにくいとの声がありますが、今どの制度も連絡が取れにくい状態になっています。
焦らず、根気よく優先順位をつけて(早く申請しないといけないもの、1カ月後でも大丈夫なもの)いきましょう。