年金~ねんきんネットで簡単試算「基金代行部分」はもらえるんですか?

年金手帳

Q.この「基金代行部分」は年金としてもらえるのでしょうか。

基金代行部分

 

Q.ねんきんネットにログインして、自分の年金を「かんたん試算」をしたところ、年金見込額は月額81,998円でした。
さらに詳細を見ると、「‹ご参考› 基金代行部分(月額)」の箇所に38,523円となっています。この「基金代行部分」は年金としてもらえるのでしょうか。

 

あるママからのご質問です。

このご質問にお答えしながら、ねんきんネットと厚生年金基金についてお伝えしますね。

老後の年金は、原則として65歳から終身で受け取ることができ、老後の生活の収入の柱になります。

何歳まで生きられるかによりますが、受け取る総額は数千万円にもなりうるもの。年金制度については、しっかり理解しておきましょう。

 

出典 : 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 | 日本年金機構
老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額

 

「基金代行部分」ってどういうこと?

・年金見込額試算で「‹ご参考› 基金代行部分(月額)」に金額が表示されるということは、質問者の方は厚生年金基金に加入していた期間があるということです。

・厚生年金基金制度は、国が行う老齢厚生年金の一部の支給を厚生年金基金および企業年金連合会(以下「基金等」といいます)が代行し、これにプラスアルファ部分を上乗せして年金給付を行う仕組みです。

厚生年金基金の仕組み

厚生年金基金の仕組み

資料:日本年金機構ホームページ 「厚生年金基金加入期間がある方の年金」より作成

 

結論から言うと、「基金代行部分」も年金として支給されます

・この方の場合は、老齢厚生年金と老齢基礎年金を合わせて81,998円+基金代行部分38,523円=合計120,521円を月額で受け取れる可能性が高いということになります。

・全部で年間にすると約145万。65歳~90歳まで25年間受け取ると3,625万円になります。

さらに、基金代行部分だけでなく、基金等から支給されるプラスアルファについても受け取れる可能性があります。

もっとも、既に退職した会社で加入していた厚生年金基金が現在は解散しているということもあります。

それでも、厚生年金の代行部分を受け取る権利がなくなるわけではありません。

・厚生年金基金に関する詳細については、まずは加入していた厚生年金基金、企業年金連合会、年金事務所の順で 問い合わせてみましょう。

 

出典 : 厚生年金基金加入期間がある方の年金 | 日本年金機構
厚生年金基金加入期間がある方の年金

 

年金の確認方法を図で解説していますので、こちらもご参考になさってくださいね

私の年金10万円以下…女性・シングルマザーの年金どうしたらいいの?

 

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