乳がんと仕事の両立(2)治療前にやっておいたこと【シングルマザーの体験記】

こんにちは
女性のお金・仕事・離婚まるごと相談室 棚橋 あきらです。

私は、45歳の時に乳がんが見つかりました。

5年後の今・・
再発・転移の可能性がゼロではないけれど
私らしく元気に暮らしています。

私の体験記が
少しでもお役に立てたら
との思いで、

この5年間に体験してきたことを
お伝えさせていただきます。

前回は、
「しこり発見」をお届けしました。

〜今回の目次〜
・乳がんの診断確定
・トリプルネガティヴって?
・治療スケジュール
・セカンドオピニオン
・治療前にやっておいたこと

次回以降お伝えするのは
◆治療と仕事との両立
◆副作用のこと
◆乳がんとお金
◆治療後の通院・後遺症
◆がんが私にくれたギフト
などです。

 

乳がんの診断確定

自分で梅干しの種のようなしこりを発見してから
約2週間後

生検、MRI、マンモグラフィ、超音波検査などの結果
悪性腫瘍、要するに乳がんであることが分かりました。

主治医も私も
初めて受診したときから
悪性であることは確信していたので

驚くというより、やっぱりという感じでした。

私の腫瘍は、すでに3センチを超えていたので
とにかくすぐに!手術して切っちゃってください!
という思いでしたが

主治医からは
「トリプルネガティヴの疑いがあるから
手術はできないかもしれない」との言葉。

手術ができない??
治療ができないってこと??

一瞬、頭の中が真っ白になりました。

幸い、そうではなくて・・
手術はいずれするとしても
先に、抗がん剤治療(化学療法)をしなければならない。

ということでした。

トリプルネガティヴって?

トリプルで、ネガティヴ??
3倍悲観的??

ネーミングが悪すぎて
余計にドキッとしてしまいますよね。。

ネガティヴというのは「陰性」で
3つの要素が陰性であるのが
トリプルネガティヴです。

乳がんは、がん細胞が持つタンパク質の特徴によって
主に5つのタイプに分類され
治療法を決めるのですが

トリプルネガティヴは
2つのホルモン受容体とHER2が陰性のため

ホルモン療法、分子標的治療薬のトラスツズマブも効果がなく、
現在使用可能な薬剤で効果が期待できるのは
抗がん剤だけとされています。

乳がん全体の約10%を占め
増殖能力が高いものが多く
3年間の再発リスクが高い特徴があります。

やっぱり悪い情報ばかりのようですが・・
3年経ったあとの再発率は他のタイプより低い
という良い点もあります。

以上は、
私がとても簡単にまとめて情報なので
気になる方は、専門家の解説をご参照くださいね。

治療スケジュール

私は、乳がんについて全く知識がなかったので
手術して腫瘍を取ればいい
くらいに治療のことを考えていました。

(お恥ずかしいです。。)

でも、実際には、
乳がんの性質を見極める検査・診断を行った上で

いくつかの治療・薬剤を組み合わせて
治療方針を決めていくのでした。

私の治療スケジュールはこのように決まりました。

<1.抗がん剤投与4クール>
2種類の抗がん剤を
3〜4週間おきに4回投与

<2.抗がん剤投与4クール>
1とは異なる2種類の抗がん剤を
3〜4週間おきに4回投与

<3.切除手術>
1と2の効果次第で時期、方法を判断

<4.抗がん剤投与2クール>
手術の約1ヶ月後から
2種類の抗がん剤を
3〜4週間おきに2回投与

<5.放射線治療>
4の抗がん剤投与の約1ヶ月後から
約5週間、毎日放射線照射

順調に進んだとしても
1年がかりの治療スケジュールが示されました。

しかも、できるだけ早く!
何しろ私の乳がんはスクスク成長し続けていましたから。

どんな気持ちだったかというと・・
不思議と動揺はしていなくて

「やるしかない!」
という強い意思で動いていました。

万が一のとき
子どものことを誰に託すか

考えても考えても
結論が出なくて・・

とにかく、死ぬわけにはいかない!
私しか子どもを守れない!

きっと大丈夫!

根拠なく、確信していました。

セカンドオピニオン

命がかかった治療方針
本当にこれでいいのか?

私には、全く判断がつきませんでした。

そんな時のためにあるのが
「セカンドオピニオン」

主治医以外の医師の意見を聞く制度。

ただし・・
他の病院の医師に依頼するとなると
すぐに予約しても2〜3ヶ月は待たされます。

私の場合
診断確定から遅くても3週間後には
抗がん剤投与を始めるべき
と言われていましたから

主治医を信じるしかありませんでした。

でも・・やっぱり・・

同じ病院の医師でいいので
もう一人から意見を聞いてみたい。

主治医は、猛スピードで
私の検査をして、治療の段取りをつけてくれていたので

とても言い出しづらかったのですが
思い切って相談してみました。

すると
気持ちよく「いいよ!すぐに頼んであげるよ」と
電話をとって

同じ乳腺外科で、経験豊富な女性医師の予約を取ってくれました。

その女性医師の診察でも
慎重に私の検査結果を見た上で

主治医と同じ意見を言われ、
すぐに抗がん剤治療を始めるべきと伝えられました。

おかげで
後悔なく、治療を始めることができました。

 

治療前にやっておいたこと

診断確定から治療スタートまで
あっという間の3週間

どうする?
何をやっておけばいい?

仕事は辞めずに
できるだけ休まず続ける!
ことは決めていました。

でも
今までと全く同じ働き方は無理になるので

職場に理解してもらう必要がありました。

私から職場に伝えて
お願いしたことは、この通りです。

・これからの治療スケジュール
・手術の時は5日間休みが必要
・検査、抗がん剤投与のため
月に1〜2回半日休みが必要
・抗がん剤を投与すると体力が低下するため
残業しても夜7時には退社したい

上司は、全てを快く承諾してくれました。

ただし・・
私がやっていた仕事をどう調整するかは
私自身のミッション

それに
治療が終わって元気になったときには
キャリアアップしたいし・・

頭をフル回転させて
効率的な仕事の仕方を考えました。

また、仕事を続けていくうえで
とっても重要なのが
「ウィッグ」

抗がん剤を投与すると2週間後から
髪が抜け始めると聞きました。

私は、治療方針が決まったあと
病院からタクシーで
アデランスに向かいウィッグを注文しました。

ウィッグの進歩はめまぐるしく
既製品でも自然なものはありますが

私の場合
毎日、12時間はつけることを考えると

ウィッグにはお金をかけることにして
フルオーダーを選びました。

フルオーダーは
注文してから受け取りまで約1ヶ月かかったので

髪が抜け始めたギリギリのタイミングで
出来上がりました。

フルオーダーのウィッグ
約40万円!

宝飾品やブランド物を持っていない私にとって
人生最大の贅沢なお買い物になりましたが

英断だったと思っています。

乳がん治療をしていることは
職場でも周囲の数名にしか伝えていませんでしたが

あとでカミングアウトしても
全く気づかなかったと驚かれました。

また、ムレないための内側のメッシュがとてもよくできていたので
夏でも我慢することができました。

ウィッグは
髪の毛と同じで
毎日、シャンプーしてドライヤーで整えますし

日光に焼けて傷みもでます。

そのため、半年後にもう一つ作り
二つのウィッグを交互につけていました。

合計約80万円です!

ウィッグは
一緒に乳がんと戦ってくれた大切な友だち
心から感謝しています。

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それでは今日はここまでにさせていただきます。
最後までお読みくださり
ありがとうございました。

次回は、治療と副作用について
お伝えする予定です。

プロフィール 棚橋あきら

ファイナンシャルプランナー・キャリアカウンセラー・シングルマザー
「お金と仕事を最良のパートナーに!」をモットーに、”自分らしく生きたい”女性をサポートする活動(個別相談・講座など)をしています。子育て・乳がんと両立しながら自営業・会社員・公務員を経験してきました。女性から相談を受けることが増え、お金・仕事・離婚をワンストップで相談できるプロになることを決意。資格を取得し、相談室をオープンしました。

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