こどものお小遣い 我が家のルールはどう決める?
こんにちは。
名古屋市在住のマイライフエフピー®認定ライター・女性のお金の専門家 山根純子です。
我が家の息子は4月から社会人となり一人暮らしを始めました。
先日のGWには、帰省してきた息子に頼まれて、ネット証券でつみたてNISAの口座開設を手伝ってみたり…
まだ始まったばかりの一人暮らしですが、限られた給与の範囲内で生活するために、自炊するように心掛けるなど、お金のことも考えて工夫しながら生活しているようで少し安心しました。
と、いうことで今日は「子どもとお金」をテーマに、将来子どもがお金と上手く付き合える練習にもなる「おこづかい」についてお伝えします。
おこづかい。いくら渡せばいいの?
子どものおこづかいについて考えた場合、
●何歳から
●いくら
●どのタイミングで(定期的に/必要な時に・週ごと/月ごと…など)
などで迷われるのではないでしょうか。
最近では、おこづかいのキャッシュレス化を検討されているご家庭も増えていますよね。
おこづかいは、家庭ごとに考え方や事情があるので「これが正解!」という明確な基準はありません。
(参考)おこづかいの平均値
2019年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、1カ月当たりのおこづかいの平均値は
小学1・2年 984円
小学3・4年 940円
小学5・6年 1,161円
中学生 2,510円
高校生 5,814円
とのことです。
あくまでも平均値ですが参考になさって下さい。
「我が家のおこづかいルール」を決めるために
おこづかいを何歳から、いくら、どのようなタイミングで渡せばよいのか決めかねるなら、
なんのためにお小遣いを渡すか
を考えてみるといいでしょう。
私が子どもにおこづかいを渡そうと思った理由は、
大人になった時に上手に家計が管理できるように、お金の使い方を練習して欲しい
と思ったからです。
・持っているお金の範囲内で欲しいものを買う
・欲しいものに対してお金が足りないなら、貯めてから買う
ということをおこづかいという小さな金額から始めて繰り返していくと、大人になってから家計という大きな金額のやり繰りも失敗をする可能性が少なくなります。
「お金の使い方の練習をさせるため」というおこづかいを渡す「目的」が明確になると、子供の成長にあわせるために自然にその「金額」と「渡すタイミング」が決まってくると思います。
例えば、お金の管理は期間が長いほうが難しくなるので
小学校低学年のうちは 週ごとに100円
小学校高学年になったら 1ヶ月ごとに1,000円
と変えてくことも必要になります。
また、中学生や高校生なら金額を増やして、学校に必要な文房具や定期券代を含めた金額をお小遣いとして渡し、「欲しいもの」と「必要なもの」のバランスを考えながらやり繰りさせるのもいいのではないでしょうか。
おこづかい帳は必要?
おこづかいを渡すことにした場合には、次に
「おこづかい帳をつけさせたほうがいいの?」
と気になる方もいるかと思います。
おこづかい帳をつけるメリットとしては
○入ってきたお金・使ったお金・残っているお金が一目でわかる
○後で何に使ったのか確認できる
などがあると思います。
小学校低学年なら計算の練習にもなりますし、高学年以上なら過去のおこづかい帳と見比べて価格があがったりさがったりという物価の変動を実体験として気付くかもしれません。
大人でも家計簿をつづけるのは難しいですよね。
子どもがおこづかい帳をつづけるためには、大変ですが親が定期的に確認することも必要です。
子どもとお金のはなしをする習慣を
2022年4月から成人年齢が引き下げられ、携帯電話、ローン、クレジットカード、賃貸借契約などの「契約」が18歳から、親の同意なしにできるようになりました。これにより若い方が金銭トラブルにあう可能性も増えています。
我が子が大きな金銭トラブルにあわないように、小さいうちからおこづかいを通して子どもとお金のはなしをする習慣をつくれるといいですね。
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