親の介護の不安は「今」しか解決できない!?
独身女性のためのお金の専門家 川井真澄です。
親の病気や介護で不安になる友達が増えてきたと感じる40代。
あなたは親のことで不安に思っていることはありませんか?
私は10年以上介護を経験しましたが、準備ができていたわけではありません。
ある日突然介護が始まり、困ったこともありました。
明日、あなたの親に介護が必要になったとしたら迷うことはないでしょうか?
介護は千差万別
介護と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?
実は、全く同じ介護はありません。
介護が必要になる原因がいろいろあるように、身体の状態や家庭もいろいろありますから、介護との向き合い方が違ってくるのも当たり前です。
もし介護が必要になったら、わが家の場合はどうするのか、どうしたいのか話し合っておくことは大切です。
今しか話せない縁起が悪いこと
もしものときのことを親と話そうとしても「縁起が悪い」と親が相手にしてくれないと耳にすることがあります。
まだまだ元気な親に介護のことや延命治療などについて話すことは、あなたも気が引けるかもしれません。
でも、親の気持ちを聞けるときは、親が元気な「今」しかありません。
介護は突然始まると言いますが、気がついたときには認知症になっていることもあります。
認知症だとわかると、本心で言っているのかわからず不安になるのではないでしょうか。
縁起の悪い話だと相手にしてくれないかもしれませんが、少しずつでも「もしものとき」の親の希望を聞き出しておきましょう。
想いは家族で共有が絶対条件
兄弟姉妹に迷惑をかけないようにと、親に対する不安を抱え込んでいるなら危険です!
あなたが親に対して想いがあるように、兄弟姉妹にも想いがあります。
お互いの想いを共有しておかないと、いざというときに衝突することがありますよ。
私が聞いた知り合いの方の実体験をご紹介しますね。
<義母と同居していた長男の嫁>
義母の最期のとき、延命治療は望みませんでした。
しかし、離れて暮らしていた兄弟は延命治療を望むという反対の想いをぶつけてきたそうです。
もし義母が元気なときに話し合っていれば、最期のときに揉めることはなかったでしょうね。
義母の気持ちを優先できたと思います。
兄弟姉妹のあいだの揉めごとは、親が亡くなったあとにも起こることがあります。
親のことはあなただけで決断せず、親が元気なあいだに兄弟姉妹とも話し合っておきましょう。
親の暮らしを整理
「もしも」のときの親の希望を聞いておくこと以外にも、知らないままだと困ってしまうことがあります。
親に介護が必要になるということは、親のフォローをすることになりますね。
- どこの保険に加入している?
- 銀行の口座はいくつ持ってる?
- パスワードは?
- 不動産の権利書はどこに保管してある?
- 服や靴のサイズは?
- 主治医はだれ?
- どんな人とつき合いがあるのか
- もしものときに連絡してほしい人は?
- 大好物はなに?
- 今、抱えてる問題はあるのか
このようなことを知らなければ、探すところから始めないといけません。
介護が始まり時間に追われているなかでの作業はとてもストレスになります。
また、本人に聞ける状態あればよいのですが、そのときには聞けない状態の可能性もあります。
あのときに聞いておけばよかったと後悔しないためにも、コミュニケーションが取れる今のうちに親の暮らしを整理しておきましょう。
家族で共有しやすいように、ノートに書いておいてもらうことをおすすめします。
まとめ
縁起が悪い話は、「もしも」のときにこそ話しにくいものではないでしょうか。
健康でトラブルが起こっていない「今」だからこそ話せることがあると思います。
親の介護はいつ始まるかわかりませんので、親が元気なときから備え始めておきましょう!
備えておけば、親の介護の不安も軽くできるはずですよ。