<体験談>使っていない銀行口座の放置は危険?40代からの終活準備

独身女性のお金の専門家の川井真澄です。
銀行からのお知らせを無視していませんか?
そのままだとあなたのお金を失ってしまうかもしれません。
これからお伝えすることは、親世代にも関係することです。
親の介護や相続の不安がある方も知っておいてくださいね。
口座の暗証番号は覚えていますか?
学校や仕事の関係で銀行口座をいくつか持っていて、「お金が入ったまま…」という方もいらっしゃると思います。
実は、私も入金のみで放置していた口座がありました。
「暗証番号が違う!」
いざ出金しようとすると暗証番号を間違えてしまい、ATMの画面には「窓口にお越しください」の文字が。
その日は時間がなかったので後日にしようと諦めたのですが、タイミングが悪いことに窓口の閉鎖および移転のお知らせが届いたのです。
面倒だなって気持ちになりましたが、このときは移転までの時間があり助かりました。
窓口が閉鎖されてATMだけが残るという金融機関が増えてきています。
いつ近所の金融機関が撤退という事態になってもおかしくありませんよね。
後まわしにしていることがあれば早めに済ましておくと安心ではないでしょうか。
銀行口座を放置するとお金が減る!?
使っていない口座を持っている人は多いのではないでしょうか。
実は、10年以上お金の動きがない口座は「休眠口座」とされ、口座に残っているお金は「国のお金」になってしまいます。
残高が1万円以上ある口座については9年経ったときにお知らせが届きますが、住所変更がされていない場合などはそのお知らせさえも手元に届かないかもしれません。
そうすると気づかないうちに休眠口座となり、あなたの資産だったお金は減ってしまうことに。
さらに、使っていない口座から利用料を徴収する金融機関も出てきていますから注意してくださいね。
(参考:りそな銀行/普通預金口座の未利用口座管理手数料について)
終活の一歩で資産を守る
せっかく貯めたお金が知らないあいだに失われるなんて、イヤですよね。
そのような状況にしないためも銀行口座の整理をしましょう。
仕事や転職で増えた口座があると思いますが、使っていないなら解約をする。
これは終活の一歩です。
40代だとまだ早い感覚があるかもしれませんが、いつなにがあるか分からない年代に入ってきているのも事実。
家族が亡くなったとき、どこの金融機関に口座があるのかわからないケースがあります。
私の祖母が亡くなったときも、そのときには気づかなった口座があることを後に知りました。
相続には影響がありませんでしたが、もし大きなお金が残っていたら申告の修正などをしなければいけない場合があります。
残る家族に迷惑をかけず負担を減らしたいと思うのであれば、銀行口座の整理を始めておきましょう。
安心な生活のための準備
終活は、40代だからできることもあります。
モノやコトを整理したり、片づけたりするには、体力や気力が必要です。
高齢になるとそこがネックになり、終活したくてもできなくなってしまいます。
家族がいれば、できなかったことをフォローしてくれる安心感があるかもしれません。
しかし、そういう存在がいない独身女性やおひとりさまは、終活ができていないと不安が大きくなってしまうと思いませんか?
将来、安心して生活していくためにも心身ともに健康な今、終活に向けて一歩踏み出しましょう。
まとめ
近年、銀行口座の開設は厳しくなっています。
だから、口座の解約は躊躇してしまうかもしれません。
しかし、生活を見直してみると必要な口座はそう多くないはずです。
また、先ほどお伝えしたように手数料が取られてしまうケースもあり、ムダなお金を発生させたくはないでしょう。
お金まわりを整理して大事な資産を守ってくださいね。