子どもに自転車保険は必要?
こんにちは! 女性のお金の専門家
マイライフエフピー®認定ライター・認定講師の池田ひろみです。
私の住んでいる大阪市では、自転車で移動されている方を多く見かけます。
結婚を機に引っ越してきたので、当初はその多さにとても驚きました(笑)
手軽で便利な乗り物ですが「自転車が加害者になり高額な賠償金を請求される」といったニュースを耳にされ、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は自転車に乗る前に知っておきたい、自転車保険や事故への備えについてご紹介していきます。
自転車保険の加入義務の背景とは
「国土交通省 資料2『自転車事故の損害賠償に係る現状について』」によりますと、交通事故死者数・重傷者数は年々減少傾向にあるものの、自転車対歩行者の事故に関しては減少せず横ばい傾向にあるのが現状です。
自転車が加害者となる死傷事故の場合は、自転車の運転者が損害賠償責任を負うことになります。
過去の自転車対歩行者の事故では、小学生が加害者になり親が約9500万円の賠償責任を負うというケースもありました。万が一子どもが加害者になってしまった際には、賠償額をすみやかに支払わなければなりません。
一般的に多額の賠償額を準備することは容易ではありません。
しかし、早期に被害者を救済するため、損害賠償責任保険等の加入を義務化する動きとなっています。令和3年10月時点で34の都道府県が条例により加入を義務付け(努力義務含む)しています。(国土交通省『自動車損害賠償責任保険等への加入促進について』より)
自転車保険に加入前に確認しよう!すでに補償を持っているかも
加入義務は「自転車保険」に加入することを義務付けしているのではなく、「自転車損害賠償責任保険等」となっており自転車事故に対応できる保険への加入を意味しています。
「個人賠償責任保険」は各保険の特約でつけたり、団体保険の中に補償がパックになっていることもあります。
●特約でつけれる保険
火災保険、自動車保険、傷害保険
●団体保険
会社の団体保険、学校・幼稚園等PTAの団体保険
●共済保険
全労災、都道府県民共済
ぜひ、お手元の保険の内容を確認されてみてくださいね。
チェックポイントは2つ!補償の対象と補償金額です。
「個人賠償責任保険」は家族の誰かが加入していると、家族全員が補償の対象となります。
家族全員の保険を確認し自転車事故に対応できる「損害賠償責任保険」にすでに加入していないか、また補償金額が1億円程度あるかも併せて確認しておきましょう。
補償を持っていなかった場合は
事故は起こさないことが一番ですが、お子さまも含め家族が自転車に乗る場合は保険で備えておくことが大切です。
上記でご案内した通り、加入方法は特約で付加、団体保険、共済保険、自転車保険への加入とさまざま。
この時期、学校や幼稚園を通して配布される「学校や幼稚園等PTAの団体保険」は団体割引が大きく、お子さまのケガの通院・入院にも備えられます。プランによっては感染症や熱中症にも補償されるものまであります。
お子さまが持ち帰ってこられたら、ぜひ一度ご覧になってみてください。
保険や金融商品を販売しない中立的な立場で、ご相談をお受けしております。
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FPオフィスClear 池田ひろみ