相続は手当や奨学金に影響ありますか?
シングルマザーさんのご質問にお答えします。
相続は手当や奨学金に影響ありますか?
相続とは、ご両親などが亡くなられた際に、相続人が財産(現金・預貯金・死亡保険金など)を受け取ることをいいます。
一方で、給与や株の売却益などは「所得」として課税対象となるため、児童扶養手当や給付型奨学金に影響するのでは?と心配になる方も多いと思います。
順番に整理してお伝えしますね。
児童扶養手当の影響
児童扶養手当は独特の所得計算方式で判定されます。
ここ改めておさらいをしてみてくださいね。
判定基準は「所得」になります。養育費の8割と給与所得が影響することはご存知だと思いますが、他にも・事業所得・不動産所得・株の譲渡所得などが対象です。
そして、今回のテーマ「相続」については、相続で受け取った死亡保険金や現金(預貯金)は「所得」ではなく、「相続財産」になります。つまり、児童扶養手当の支給判定に直接は影響しないのですね。
結論:「相続で財産を受け取っただけ」では、児童扶養手当は減額・停止になりません。
ただし、その財産を運用して利息や配当などを得た場合、その利益分は「所得」に含まれる可能性がありますので注意しましょう。
給付型奨学金の影響
奨学金には色々な種類があります。なのでシングルマザーさんにとって大きな支援になる下記の奨学金でご説明しますね
日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金(大学無償化・最大約670万円)の場合、基準はあくまで住民税の「課税標準額」がベースとなることをまず押えておきましょう。
相続で受け取った死亡保険金や現金(預貯金)は「所得」ではなく、相続財産になります
つまり、児童扶養手当と同じく、支給判定に直接は影響しないのです。
ただし、資産要件は確認しましょう。
そして、その財産を運用して利息や配当などを得た場合、その利益分は「所得」に含まれる可能性がありますので注意しましょう。
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