相続は手当や奨学金に影響ありますか?

シングルマザーさんのご質問にお答えします

相続は手当や奨学金に影響ありますか?

相続とは、ご両親などが亡くなられた際に、相続人が財産(現金・預貯金・死亡保険金など)を受け取ることをいいます。

一方で、給与や株の売却益などは「所得」として課税対象となるため、児童扶養手当や給付型奨学金に影響するのでは?と心配になる方も多いです。

順番に整理してお伝えしますね。

児童扶養手当の影響

児童扶養手当は独自の所得計算方式で判定されます。

【2025年度版】児童扶養手当(母子手当)の所得制限の計算方法を知りたい

  • 判定基準は「所得」であり、給与所得・事業所得・不動産所得・株の譲渡所得などが対象です。

  • 相続で受け取った死亡保険金や現金(預貯金)は「所得」ではなく、相続財産」です。
    したがって、児童扶養手当の支給判定に直接は影響しません。

つまり「相続で財産を受け取っただけ」では、児童扶養手当は減額・停止になりません。
ただし、その財産を運用して利息や配当などを得た場合、その利益分は「所得」に含まれる可能性があります。

給付型奨学金の影響

奨学金には色々な種類があります。

知らないとソン!所得要件・資産要件を正しく知ろう~最高670万円の奨学金の活用

 

  • 日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金(大学無償化・最大約670万円)の場合

    こちらも基準はあくまで住民税の「課税標準額」がベースとなります。

  • 相続で受け取った死亡保険金や現金(預貯金)は「所得」ではなく、相続財産」です。
    したがって、児童扶養手当の支給判定に直接は影響しません。
  • 児童扶養手当と同じく「相続で財産を受け取っただけ」では、減額・停止になりません。
    ただし、資産要件は確認しましょう。そして、その財産を運用して利息や配当などを得た場合、その利益分は「所得」に含まれる可能性があります。

     

    資産要件や最新制度については、メルマガでも詳しくお伝えしています

    メルマガはこちらお役に立ちましたらうれしいです