「自分のお金の面倒を見るのは自分しかいない」=「パーソナルファイナンス」
こんにちは!
富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。
来年度から「高校生への金融教育が始まる」ことは、以前のブログ(※こちらから読めます)でお伝えしましたが、
今回は、そのキホンとなる「パーソナルファイナンス」を掘り下げてみました。
そもそも「パーソナルファイナンス」って何?
パーソナルファイナンスとは、個人のお金を管理すること。
「自分のお金の面倒をみるのは自分しかいない」と理解することかなと思ってます。
うまくいってもいかなくても、自分でやり遂げようとすること。
何度もトライして、自分で洋服を着られるようになったように(笑)
金融の世界は、「個人のお金」「企業のお金」「国や政府のお金」が関係し合いながら成り立っていますが、
大人である親の立場でも、一番身近なはずの「個人のお金」が、一番遠い存在かもしれませんね。
学ぶタイミングがなかったとはいえ、これからの変化の大きな時代には、今まで以上に必要な知識です。
アメリカでは早くから金融教育が行われ、民間組織がそのサポートしています。
その中でも定評のある「JumpStart」が編集した教育基準には、以下の「6つの領域」を習得するよう示されているそうです。
・支出と貯蓄
・クレジットと負債
・勤労と所得
・投資
・リスクと保険
・金融上の意思決定
どうでしょう?
皆さんの金融リテラシーは育ってますか?
ライフプランを思い描くには早すぎる?
いくら大事な知識とはいえ、
自分で収入を得る機会が少なく、家族の「子ども」として、親のお金で生活している立場の高校生にとって、「お金」や「ライフプラン」といった将来の計画は、途方もないことのように感じるかもしれませんね。
「50歳の自分」をイメージすることだって、難しいかも(笑)
正直、我が子たちをみてても、そう感じます。
それでも、
パーソナルファイナンスの「ゴール」が、幸福(=happiness)にあり、
豊かな人生を送るための手段であるとしたら、親の1人として、ライフプランの重要性は伝えていきたい。
1人ではイメージすることさえ難しいからこそ、「やってみる時間」を確保し共有する。
来年からは、高校という仲間がいる場で可能になるかもしれません。
知識や考え方そのものが「必要なタイミング」は、きっとそれぞれに違うはず。
必要な時に思い起こせるように、ひとりひとりの中に、情報をキャッチできるアンテナが立つようなお手伝いがしたいと思ってます。
自分の決断が「自分の未来を作る」という意識を育てるために
お金の使い方って「その人そのもの」です。
良いとか悪いではなく、個性のひとつ。
ただ、その「決断」の積み重ねが「未来」を築いていくとしたら?
貯めるのか、使うのか
投資するのか、貯金するのか
借りるのか、借りないのか
立ち止まること、ちょっと先まで見通すこと、を意識していくといいと思います。
夢や希望を叶えて、幸福を得るための「手段としてのお金」を、自分でなんとかできるようになってほしいですし、お金の知識を持ち判断できるようになることが、自分自身の夢や希望を支えるものであることを合わせて知ってほしいです。
もちろん、「適切に相談できる」ことも大切です(笑)
どんな時代になっても生き抜くチカラをつけていきましょう。
おわりに
時給900円のアルバイトを始めた子が話してくれたことを、ほほえましく思いました。
今まであまり気にならなかったモノの価格を、つい、時給換算にしてしまうらしく、
500円
=30分以上働かないと買えないモノ
=ホントにその価値があるのかと思って買うのをためらってしまった、とのこと(笑)
これぞ、「勤労と所得」!?
ここを体感することこそ、ホントの意味の「労働への感謝」につながるのではないかと思います。
子どもなりに学びの一歩を踏み出したなかで、
そんなコトバを聞くことができて、親としてはうれしいキモチになりました。
ご意見ご感想、ご質問などお気軽にお寄せくださいませ。
親の私たちも金融リテラシーを身につけていきましょうね。