55歳からiDeCoに加入するメリット・デメリット

愛知ベースの 女性のお金の専門家 早乙女美幸です。
投資講座の講師をすると、「iDeCo(個人型確定拠出年金)は何歳までなら加入してもいいですか?」という質問をよくいただきます。
50代から加入すると、つみ立てできる期間が限られることや、受取時期が遅くなるので加入を迷う方が多いようです。
そこで今回は55歳からiDeCoに加入するメリット・デメリットをお伝えしようと思います。
iDeCoとは?
厚労省HPより
しくみをおさらいしておきましょう。
・どんな制度?
iDeCo(イデコ)は、「個人型確定拠出年金」の愛称で、国民年金や厚生年金などの公的年金に上乗せして、自分で老後資金を準備するための私的年金制度です。
・誰が加入できるの?
国民年金の加入者であればほとんどの方が加入することができます。
・どこで加入するの?
いろいろな金融機関がiDeCoを取り扱っていますので、金融機関を選んで加入手続きをします。
・何歳まで?
上乗せ年金の制度なので、掛け金をつみたてできるのは原則60歳までです。
・掛け金の金額は?
加入者の公的年金や企業年金の加入状況に合わせて、つみたてできる掛金の上限が決まっています。
iDeCoのメリット
iDeCoに加入するメリットは、各年代みんなに共通です。
◆ 3つの税制優遇を受けながら老後資金作りができる
(1)つみたてする掛金の分、所得税・住民税が軽減されます。
(2)受け取るまでの期間、つみたてで得られた利益には課税されません。
(3)60歳以降に受取るときは課税されますが、税金の控除が受けられます。
◆ 投資信託を選んで運用することができるので、老後資金を効率よく準備できる
iDeCoのデメリット
まずはすべての年代共通のデメリットを確認しましょう。
◆ 原則60歳まで引き出しできない
急に必要になっても引き出せないのでデメリットと言われますが、そもそも老後資金作りが必要なのであれば、引き出せないことはむしろメリットかもしれません。
◆ 運用リスクがある
投資信託などで運用する場合、元本割れのリスクがあります。
こちらは、低金利時代に少しでも効果的に老後資金作りをするためには、受け入れた方がいいリスクです。途中は元本割れしても、長期に運用することで運用成績は安定していきます。
「長期分散投資」のきほんを知って、自分に合った商品を選び、安定的にふやす工夫をしましょう。
◆ 手数料がかかる
加入時や運用中に、口座管理手数料などがかかります。ここは残念ですが、税制優遇のメリットのためには受け入れざるを得ません。
手数料は金融機関によって違います。金融機関を選ぶときに、手数料が安く、運用商品のラインナップがよいところを選びましょう。
55歳でiDeCoに加入する場合のデメリット
では、55歳で加入した場合のデメリットはどうでしょうか。
◆ 受け取り開始時期が63歳以降になる
◆ 加入期間が5年間と短い
55歳から加入して60歳までつみたてした場合、受け取り開始は60歳ではなく、63歳からになります。ですが、55歳から63歳までの8年間では、投資信託での運用を安定させるには短いと思われます。
運よく63歳時点でしっかりふえた場合を除いて、できるだけ長く運用期間をとりましょう。
厚生年金に加入して働く場合は65歳まで積み立てを続けることができます。
また、受け取りは70歳までに開始すればいいので、つみ立ては終えても70歳まで運用は続けることができます。
70歳まで運用を続けた場合は、55歳からでも15年の運用期間がとれます。
工夫をすることで、55歳から加入のデメリットも弱めることができます。
ルールを知って、メリット・デメリットをおさえた利用の仕方をしてくださいね。
えーるFPサポートでは、
投資、資産運用、貯金の増やし方、家計の見直しなどのご相談に応じています。