「協議離婚」と「調停離婚」はどう違う?どちらを選べばいいの?【体験談】
こんにちは!
マイライフエフピー®認定ライター、シンママ(シングルマザー)FPの石村こずえです。
「明るい未来へご一緒に」
をモットーに、シンママさんやあらゆる女性を応援し、お手伝いしています。
~「協議離婚」と「調停離婚」の違いって?~
私事ですが、筆者は、約4年前に離婚しました。
もちろん、離婚するのは初めての経験(⁈)でしたので、
当時は不安や心配事もたくさんありました。
離婚となると、お金の問題は避けて通れないものですよね。
私自身が離婚経験者ということもあって、
離婚について悩んでいる方からのご相談をいただくこともあります。
「そもそも、協議離婚と調停離婚の違いが分からない。」
というお声も耳にします。
以下、筆者の私見も交えながら、
両者の違いをご案内していきますね。
皆さまは協議離婚と調停離婚の違いはご存知でしょうか。
ざっくりと大まかな違いを挙げますと
・協議離婚:夫婦双方で話し合って、
離婚内容(親権者、面会交流、慰謝料、養育費、財産分与など)
を決める。
・調停離婚:家庭裁判所で調停委員(第三者)が立ち会って、
双方から個別に話を聞き、離婚内容を決める。
といったところでしょうか。
※どちらにもメリット・デメリットがありますので、
事前に知っておくと心強いかと思います。
~「調停離婚」のメリットとは⁉~
筆者自身は、協議離婚を選択しました。
学生時代は法学部で法律を学んでいたので、
調停や裁判の手続きについても知っていましたし、
調停に対して、あまりマイナスイメージも
持っていませんでした。
〇よく聞く、調停離婚のマイナスイメージとは
①何だか大変そう
②お金や時間がかかりそう
③裁判で争いたくない
④他の人に知られたくない
①の「何だか大変そう」は、確かにそういえます。
戸籍謄本などの必要書類を準備しなければいけないし、
平日に家庭裁判所に行かなければいけません。
ただ、準備するものや、手続きの流れなどが
事前に分かっていれば、それほど苦にならないかもしれないですね。
詳しくは裁判所のHPに掲載されています。
出典元:裁判所HP「夫婦関係調整調停(離婚)」では、手続きに必要な書類や費用について掲載されています。
出典元:裁判所HP「調停制度90周年記念特別企画【模擬家事調停】」では、実際の調停がどんなイメージか
詳しく掲載されています。
②の「時間がかかる」というのは、
確かに、調停離婚のデメリットといえるかもしれません。
通常、調停手続きは複数回に渡り、
次の回まで1カ月以上かかることが多いようです。
ただ、逆を言えば、
それだけ自分の言い分をしっかりと、
冷静になって伝えることが出来る
というメリットとも言い換えられそうです。
また、お金の点では、
調停手続き自体にかかる金額は
訴訟費用(裁判)ほど高額にはならないです(上記HP参照)。
逆に、弁護士さんにお願いして、協議離婚した方が高額だった、
ということにもなるかもしれません。
③の「裁判で争うなんて!」とのイメージは、
意外と多くの方が誤解されているようです。
調停離婚は、家庭裁判所に行って手続きをしますが、
「裁判」ではありません。
勝ち負けを決めるものでもありませんし、
あくまで話し合いで双方の落としどころを探す
というイメージでしょうか。
ただ、調停が成立しなければ
裁判(離婚訴訟)に進むということになります。
④の「他の人に知られるのでは?」
というイメージについては、③とも関係しますが、
調停は、傍聴人に公開される裁判ではないので、
内容については秘密が守られます。
もちろん、立会人となる調停委員には知られますが、
養育費や財産分与などについて、
法律に詳しい調停委員に相談できる
というのは大きなメリットといえるでしょう。
また、調停が成立すると、
「調停調書」という書面が作成されます。
これは裁判の判決と同じように、法的拘束力を持ちます。
以上のように、調停離婚は、
そのマイナスイメージとは裏腹に、
多くのメリットがあるといえそうです。
では、なぜ筆者は調停を選ばなかったのでしょうか。
~あなたにとってのメリットは?~
対する、協議離婚の最大のメリットは、
何といってもスピード感です。
もちろん、夫婦双方の合意が前提となりますが、
届を出せば、その場で離婚は成立します。
当時の筆者は、色々な事情から
一刻も早く離婚したかったし、
財産分与なども関係なかったので、
「私にとっての、調停のメリットがなかったから」です。
ただ、調停離婚のメリットを知らないまま、
協議離婚を選んでいるとすれば、
もったいないし、残念だなと思いまして、
こうして書かせていただきました。
ご参考になれば、とても嬉しいです!