扶養の講座よくあるご質問Q&A 「扶養を抜けて社会保険に加入すると、どれくらい年金が増えますか?」
みなさんこんにちは!
女性とお金の専門家、マイライフエフピー®認定講師の松田真里子です。
最近ありがたいことに、数カ月おきに「扶養」について講座でお話させていただいているのですが、今回は、よくあるご質問をQ&Aでお知らせしたいと思います。
Q.今は扶養内で働いていますが、将来の年金のことを考えると、働く時間を増やして、社会保険に加入する方が良いかと思い始めました。
どれくらい働くといくら年金が増えるのか知りたいです。
働き方で年金がどれくらい増えるかシミュレーションしたい方は
今の年金見込み額は、「ねんきん定期便」で確認ができますが、将来の働き方でいくら増えるのかは気になるところですよね!
65歳以降に一生もらえる年金!と考えると、少しでも増やしておきたいところです。
確認するのにオススメなのは、「ねんきんネット」です。
「ねんきんネット」は、インターネットからご自身の年金の情報を確認できるサービスのことです。
年金の加入記録を見ることができたり、ご自身で今後の働き方などの条件を設定することで、将来受け取る老齢年金の見込額をシミュレーションできたりします。
利用するには、「ねんきんネット」に登録が必要です。
登録方法については、案内をご確認くださいね。
(マイナポータルからの登録、もしくはユーザーIDを取得の2種類の登録方法があります)
ざっくりした金額を、まず知っておきたいという方は
厚生年金に加入すると、①「老齢基礎年金部分」に加えて、②「報酬比例部分」が上乗せされます。
よく2階建ての年金と言われますが、①が1階の基礎年金部分、②が2階の厚生年金加入者の報酬比例部分です。
①老齢基礎年金は、令和5年度で年額795,000円(月額66,250円)です。
(40年間加入した場合の満額)
①に②報酬比例部分が上乗せされると思ってください。
例えば、月収88,000円の場合、厚生年金保険料は、年間約97,000円(月額 約8,100円)です。
〇1年勤務の場合、年額 約5,800円が増える年金額となります。
①の老齢基礎年金の年額795,000円+②報酬比例部分の約5,800円の合計で、約800,800円が受け取る年金となります。
〇10年勤務の場合、年額 約58,000円が増える年金額となります。
①の老齢基礎年金の年額795,000円+②報酬比例部分の約58,000円の合計で、約853,000円が受け取る年金となります。
〇20年勤務の場合、年額 約116,000円が増える年金額となります。
①の老齢基礎年金の年額795,000円+②報酬比例部分の約116,000円の合計で、約911,000円が受け取る年金となります。
※ざっくりした金額を計算しましたが、実際に受け取る時には、その時の物価や働き方(賃金)などでも調整されます。
老後に一生もらう年金となりますので、多いに越したことはないですよね。
もし、65歳~90歳までの25年間、1年勤務の年額約5,800円をもらえたとしたら、145,000円の受取額UP!
10年勤務の年額約58,000円をもらえたとしたら、1,450,000円のUPとなります。
もし1年未満の勤務であったとしても、厚生年金に加入した月数で計算されるため、期間が短いから意味がないということはありませんので、ご安心くださいね^^
しっかりと将来の自分への仕送りになりますよ。
厚生労働省が社会保険適用拡大特設サイトを設けており、こちらでもざっくりした金額を見ることができます。
(社会保険適用拡大特設サイト「配偶者の扶養の範囲内でお勤めのみなさま」はこちら
老後どんな生活を送りたいかで必要な金額もかわってきますので、「ねんきん定期便」で、年金の見込み額を確認し、いつまでどんな働き方をするのか年収も入力することができる「ねんきんネット」で、よかったらシミュレーションしてみてくださいね。
できれば、貯金や退職金、投資などの資産も足して、老後シミュレーションをしておかれると、より老後もご安心と思います。
扶養を抜ける抜けないなどの働き方も含めて、私の場合を詳しく知りたい!という方は、個別相談も利用なさってください^^