秋から応募できる返さなくていい奨学金にはどんなのがある?

返さなくていい奨学金は、国や大学独自のものだけではありません。
民間の企業や財団なども、子どもたちの進学や学びを支援しています。

ひとり親家庭の子どもや、
小児がんを経験した子ども、
児童養護施設などで暮らす子どもを対象とした制度もあります。

ここでは、秋から冬にかけて確認しておきたい3つの制度をご紹介します。

※以下は、2025年秋〜2026年冬に募集された内容をもとにしています。
現在募集中という意味ではありません。
新年度の募集期間や条件は、各公式サイトでご確認ください。

① 明光教育研究所の給付奨学金

明光教育研究所では、家庭の事情などにより学びの機会が制限されている子どもたちに、返済不要の奨学金を給付しています。

対象は、小学校5・6年生から大学生相当まで。

ひとり親家庭のほか、
保護者が病気や介護などで働くことが難しい家庭、
児童養護施設や里親家庭で育つ子どもなどが対象です。

応募時の学力基準や世帯収入の基準は設けられていません。
ただし、学齢や家庭環境などの応募条件を満たす必要があります。

給付される金額は、次の通りです。

小学生 10万円
中学生 20万円
高校生 50万円
大学生 80万円

基本の給付期間は1年間で、継続には年度ごとの手続きと再審査が必要です。他の奨学金との併用も可能です。

また、奨学金の利用目的は、
学費や塾代、
高校生や大学生は、留学の費用など、
学業に関することと決められています。

前年の募集期間:2025年11月25日〜2026年1月15日

公益財団法人 明光教育研究所のホームページはこちらになります
詳細はこちらでご確認ください。

② アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金

小児がんを経験した方や、
家計を支える方をがんで亡くした家庭の子どもを対象とする、
返済不要の奨学金です。

応募対象年度の4月に、
高校などの対象となる教育機関に在学予定で、
経済的な支援を必要とする方が対象です。
高校進学予定の中学3年生も、条件を満たせば応募できます。

給付額は月2万円、年間24万円。
高校などに在学している期間、給付されます。

アフラックの保険に加入していなくても応募でき、他の奨学金との併用も可能です。

アフラック小児がん経験者奨学金 アフラックがん遺児奨学金
18歳未満で小児がんを経験した方で
経済的な援助を必要とする方
がんにより生計を維持する方を失い、
経済的な援助を必要とする方成績が5段階評価の平均3.5以上
または特定の分野で優れた実績がある方
1年生 15名

2年生 10名

3年生 5名

1年生 70名

2年生 40名

3年生 30名

月額20,000円(7月、11月、3月に4カ月分をまとめて給付)
高等学校・特別支援学校の高等部・中等教育学校の後期課程・高等専門学校・専修学校の高等過程など

前年の募集期間:2025年11月1日〜2026年2月28日〈消印有効〉

アフラック小児がん経験者・がん遺児奨学金のホームページはこちらです。

③ ENEOS奨学助成

ENEOS奨学助成は、
児童養護施設・母子生活支援施設・里親家庭・ファミリーホームの子どもなどが、
高校卒業後に進学する際の支度費等を支援する制度です。

大学・短期大学・専門学校などへの進学者が対象で、
高等専門学校の4年次への進級も含まれます。
施設を退所した方や、里親委託が解除された方も、
年齢・同居状況などの条件を満たせば対象になります。

助成額は1人10万円。
返済不要で、他の奨学金との併用も可能です。

申請は本人ではなく、施設長や里親、ファミリーホームの養育者が行います。
締切までに進学先が決まっていなくても、
申請書と作文を先に提出し、合格通知書などを後から追加提出できます。

2026年の作文のテーマ
「将来の目標を実現するために、進学先で取り組むこと」

なお、一般のひとり親家庭すべてが対象になる制度ではありません。
施設入所や里親委託などの条件を確認しましょう。

前年の応募締切:2026年1月19日〈消印有効〉

ENEOS奨学金のホームページはこちらです。

お金を理由に、進学をあきらめないで

民間の奨学金には、
家庭の事情や子どもの状況に合わせて利用できる制度があります。

「成績がよくないと応募できないのでは?」
「ほかの奨学金をもらっているから対象外かも」

そう思っていても、条件を確認すると応募できる制度が見つかるかもしれません。

大切なのは、早めに情報を集めておくこと。

今は募集していなくても、
過去の募集時期や必要書類を調べておけば、
新しい募集が始まったときに準備を進めやすくなります。

ただし、募集期間や条件は年度によって変わることがあります。
必ず最新の募集要項を確認しましょう。

お子さんの「学びたい」「進学したい」という気持ちを支える選択肢として、
返さなくていい奨学金も探してみてくださいね。

新田真由美のホームページはこちらです。