産休育休のママさんへ、共働きでも「配偶者控除」が受けられるかもしれませんよ!

こんにちは!

富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。

最近、もうすぐお一人目出産予定のママさんとお話しする機会がありました。

産休に入られて2週間、

出産への不安もよぎりつつ

赤ちゃんに会える楽しみと

今しかできないことをやっておこうというエネルギーで満たされていて

私もしあわせな時間をいただきました。

 

「産休を取る」と決め、会社に報告をするといろんな手続きの説明をしてくださいますね。

それは、「社会保険」上のことがほとんどです。

今回は、共働きで産休育休中のママさんに「税金」上のことをお伝えします。

ご主人の「税金」が戻ってくるかもしれないお話、参考にしていただければうれしいです。

 

そもそも「配偶者控除」って専業主婦のことでしょ?

共働きでバリバリ働いてる方にとって「配偶者控除」=「専業主婦の特権」=無縁?

みたいなイメージをお持ちかもしれません(笑)

でも!

働くママさんの「産休育休」の期間は、税金上の「扶養」に入れる可能性があります。

 

今年(1月1日~12月31日)の、ご主人の所得とママさんの所得は、いくらくらいになりそうですか?

下の表で当てはまるかどうかがわかります。

※国税庁ホームページから引用「配偶者控除及び配偶者特別控除の表」(令和2年分以降用)

 

横軸に、ご主人の所得金額(収入金額)

縦軸に、ママさんの所得金額が書いてありますが、

一番右側に「ママさんの収入金額の目安」が書いてありますので「収入金額」同士で見ると

わかりやすいと思います。

その交差したところが「所得控除」の金額です。

 

つまり、その「金額」の分だけ「税金がかかるお金」から引いてくれるということ。

 

他にも要件はありますが、収入を目安とすると、

「配偶者控除」は、給与収入103万円以下のママさんを対象とした一律控除、

「配偶者特別控除」は、給与収入201万5,999円以下のママさんを対象とした段階的な控除、

となります。

 

産休育休のタイミングや収入の額にもよりますが、皆さんはいかがですか?

 

出産手当金や育児休業給付金は「所得」ではありません!

でも、、、

「出産手当金」「出産育児一時金」「育児休業給付金」は受け取っているから

無収入じゃないのよね、ワタシ?

そう思った方!

ちょっと待ってください!

たしかに、「収入」ですが、それらは「非課税」のお金なんです。

 

つまり、所得税も住民税もかからないお金、なので

税法上は「ノーカウント」でOK!「所得」ではありません。

 

純粋に「お給料」のみで表を見てください。

手当金は含めなくて大丈夫です。

 

で、何がどのくらい安くなるの?

・・・ですよね?(笑)

例えば、

令和2年の、ご主人の収入が600万円、産休育休のママさんの給与収入が140万円だとします。

表で見ると、交差部分は「38万円」ですね。

これに、

ご主人の収入に「その年収に該当する所得税率」をかけると

所得税部分の減税金額が出ます。

38万円×10%=38,000円

 

住民税は基礎控除が33万円に変わりますが、

33万円×10%(ほぼ全国一律)=33,000円

 

合計、71,000円の減税達成!

これが戻ってくるんです。・・・大きくないですか?

 

どうすればいいの?

ご主人の「年末調整」で申告ができます。

該当される方にとっては、

この10~11月にかけて、ちょうどそのタイミングです。

 

その申告書は、

令和2年分から「給与所得者の配偶者控除申告書」の書式が変わっています。

3つの申告が、1枚でできるようになりました。

 

・・細かい字でびっしり書いてあるアノ書式、見るだけでため息が出ちゃいますが、

記入そのものは難しくないです。

 

数万円から十数万円の節約ができるかもしれないので、

ぜひやってみてくださいね!

ちなみにこんな風に変わります。

※国税庁ホームページに詳しい記載例があります。リンクはこちら

 

住民税が下がると保育料が下がるってホント?

その、可能性があります!

というのも、

保育料は、世帯の「収入金額」ではなく「住民税の所得割額」で判断されるからです。

 

この年末調整をすることによって「所得税」と「住民税」が減額になり、

支払う「住民税」が減ります。

同時に「住民税の所得割額」も自動的に減る仕組みになっているので、可能性があるのです。

 

「階層区分」が1段階、2段階変わると、月々の保育料も、ぐっと変わってきますよ。

 

「階層区分」のイメージとして、富山市の保育料徴収額表をご紹介します。

実際は、階層区分が変わらなければ、保育料も変わりませんが、

その金額の境目当たりの方にとっては、有効なはずです(笑)

※富山市ホームページから引用「富山市保育料徴収額表」(令和2年度版)

 

教育費の積み立てをはじめる、いいタイミングです!

出生届と同時に「児童手当」の手続きもお忘れなく!

(※申請が遅れると、さかのぼってもらえません)

「児童手当」は、生まれてから中学校卒業までの約15年にわたり、国から支給される「お金」です。

これも非課税のお金の一つです(笑)

(※所得制限があります)

 

これを全部貯めると、なんと約200万円!

お子さんの教育費を貯めていくには、ぴったりです。

何に使おうかと考える前に、

お子さんの未来へまわしましょう!

まずは、教育費の積み立てを、ここからはじめてみませんか?

 

おわりに

今年に入って初めての越県、お隣の石川県金沢市に行ってきました。

「GO TO TRAVEL」のおかげか、駅周辺も観光客でにぎわってましたよ。

とはいえ、

妊婦さんや、赤ちゃん連れのママのお出かけは、まだハードルが高いかもしれませんね。

産休育休中だからこそ、

おうちでできる「家計の見直し」おすすめです(笑)

お気軽にご相談くださいませ。

 

山岡加代子のホームページ