通信制高校は負担が増える⁈「大阪府の高校無償化」について
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皆さま、こんにちは。
マイライフエフピー®認定ライター・認定講師の
女性のお金の専門家 山﨑かづ偀です。
実は、先だってのブログでもお伝えしたように、我が家は受験シーズンの真っただ中です!
我が家の娘は、小学生の高学年頃(新型コロナが出始めたくらい)から
学校に行きづらくなってしまいました。
そこから早や数年が経ち、現在は週1回くらい、別室登校をしています。
そして、少しずつですが、次第に学校生活(集団生活)にも慣れてきました。
春からの進学先は、通信制高校を検討中です。
昨年の9月頃から、いくつもの学校を見学しました。
色々と調べていく中で、学費について気になる内容が出てきました。
通信制高校の内容についても解説しています。
ご参考になりますと幸いです。
【そもそも、通信制高校とは?】
「通信制高校」とは、一般的な高校(全日制の高校)とは違って、
通学の負担が少ない高校です。
以下にポイントを挙げてみましょう。
- 通学の負担が少ない
- 卒業に必要なのは出席日数ではなく、単位制
- 実践的な専門コースがある
~「通学の負担が少ない」とは?~
全日制のように、毎日決まった時間に登校する必要がありません
(時間割は、選択する授業によって決まります)。
登校日数も週1~5日とコースが選べる学校もあります。
また、学校にもよりますが、授業をほとんどオンラインで行い、
年に数回の登校で大丈夫というところもあります。
通学の負担が少ないことは、多くのメリットがあります。
通信制高校に通う生徒さんは、中学生まで不登校だったという方も多いようです。
また、芸術活動やスポーツで海外を転戦している等、日々の通学が難しい生徒さんも
通信制高校を選択しているようです。
中には、家業を継ぐ修行のために、働きながら通学しているという生徒さんもいる
という話しも伺いました。
~単位制について~
通信制高校は、学校に3年以上在籍して、卒業に必要な単位(72単位)を取得すると、
全日制と同じ高卒資格が得られます。
全日制では、各学年で出席日数が足りないと次の学年に進級できませんが、
通信制高校では1年生でほとんど単位が取れなかったとしても、2年生に進級できます。
※単位を取るためには、3つの条件があります。
①スクーリング(決まった回数の登校)
②レポート課題の提出
③テストでの合格(基準点以上を取る)
なお、上記の3つの条件をクリアして単位を取得することは、
生徒自身が自力でこなすにはそれなりに大変なようです。
このため、学習面や精神面などをサポートしてくれる学校も色々とあります。
※サポートの形態は大きく分けて2種類あります。
まず、一つ目は、単位を取る学校とセットになったサポート校に通う
サポート校は大手の塾や予備校などが運営しているケースが多いです。サポート校がテスト対策やレポート作成を手助けしてくれます。
{注意点}
サポート校に通うケースは、本校(単位認定校)とサポート校に
ダブルで学費を払うイメージなので、学費の負担はそれなりに大きくなります。
次に、二つ目は、手厚いサポートの学校に通う
チューター(担任、専属のサポート担当者)が単位のとり方や学習のサポートをしてくれます。
スクールカウンセラーが常駐していて、心理面もサポートしてくれます。
~専門 コースについて~
それぞれの専門コースについても、学校ごとに様々な特色があります。
専門コースでの取得単位も、通常は卒業に必要な単位として認定されます。
将来的に専門学校への進学を考えているお子さんは、
専門学校の先生から学べるコースがある学校を選択するといいかもしれませんね。
他にも、大学進学に特化した進学コース(予備校と提携している)がある学校もあります。
コース例:大学進学、製菓・製パン、メイク・ネイル、音楽やイラスト、プログラミングやeスポーツ等々
【ご参考】大阪府の高校無償化について
大阪府の高校無償化は、国の無償化制度では対象にならない世帯(年収が約910万円以上の世帯)
も無償化の対象としています。
2024年度からスタートした制度です。
そして、段階的に全学年まで対象が拡がっていきます。
2025年度(2025年4月からの新学年)は新高校2年生と3年生が対象です。
2025年1月現在で中学2年生以上の方は、全員が対象となります。
なお、支援金額は以下の通りです。
【全日制高校】
※国の制度では、世帯年収の目安として約910万円未満が対象となります。
- 公立:年間11万8,800円
- 私立:年間39万6,000円
【通信制高校】
単位ごとに4,812円または12,030円
(年間で上限30単位まで、卒業まで74単位、最長48か月間)
世帯の年収目安と支給額(通信制高校の場合)
世帯の年収目安 | 約590万円未満 | 約590万円以上約910万円未満 | 約910万円以上 |
1単位あたり | 12,030円 | 4,812円 | 0円 |
※通信制高校の1単位当たり授業料は私立で6,000~15,000円と幅広いです。
公立は数百円~1,000円くらいです。
授業料が支援金額より低い場合は、実際の授業料を限度に支援されます。
〈大阪府の高校無償化によって学費の負担が増えるケースとは?〉
あくまでも、負担が増えるのは一部のケースです。
先にお伝えした専門コース(調理やアート系など)を検討している場合がこれにあたります。
この専門コースでの授業単位も、現在は卒業に必要な単位としてカウントされています。
ところが、世帯年収を問わない無償化が始まると、この専門コースでの単位は
卒業に必要な単位として認定されなくなるようです。
通信制高校の就学支援金は、卒業に必要な単位ごとなので、
専門コースの授業料は支援を受けられないということになります。
我が家の娘は、調理コースや美容系のコースに興味があります。
2025年春は新高校1年生なので、大阪府の無償化制度の対象にならない学年です。
そのため、専門コースでの授業単位も卒業に必要な単位として受けられます。
ところが、残念ながら2年生からは、専門コースでの授業料が
支援を受けられず自己負担となってしまうのです。
あくまでも、上記の内容は学校説明会で伺った、現時点での内容です。
いずれにしても、わが子の夢を応援していきたいと思っています。
今後、制度が変わるかもしれませんので、
また改正等があれば、このブログでお伝えしますね。
ご質問もお気軽にお寄せくださいね!
公式ラインからのメッセージも大歓迎です♪