「できる限り損をしない投資」~会計士・山田真哉氏の講演よりご紹介・PART2~

こんにちは!富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。

今回は、会計士・山田真哉氏の「貯蓄と投資のセンスアップ」という講演から、もうひとつ&最後のシェアです。

日常によくある「数字」や「言葉」に惑わされずに、

「本質」を見極める「視点」を持つ!

という、「投資」のセンスアップのコツをご紹介しますね。

しかし、

言うは易く行うは難し(笑)

講演中、いくつかのクイズが出されましたが、自分のセンスのなさに、正直、凹みました。。

ま、ここから学んで活かすことにします!

 

「お得」と「お得感」は違います!

コレ、金額が大きくなるとマヒしてしまう、ヒトの行動の典型例です。

例えば、

①1000円のものを、500円で買えたら?

半額や~ん!めちゃめちゃお得!ですよね(笑)

では、

②101万円のものを、100万円で買えたら?

ま、あんまり変わらんけど、1万円でも安くなったからいいんじゃない?程度ではないでしょうか?

①のお得感」は半端ないのに、得した金額は500円。

②は、1%安くなったくらいで、たいしたことはない気がするのに、得した金額は10,000円。

その差は、歴然ですよね(笑)

この違いを、冷静に教えてくれるのが「会計」だと山田氏はおっしゃってました。

改めて、「感覚」ってコワいですね。

 

「感情」ではなく「勘定」を!「金額重視主義」でいこう!

なので!

コスト削減とか、割引とかは、

会計士目線で「金額重視」でいきましょう、ということになります。

「%」ではなく「絶対額」、単位に惑わされないようにしましょうね、ということ。

そこで、例に挙げられていたのが、

・「限定7割引き」

・「本日ポイント5倍」

・「100人に1人無料」

お得でしょ?なんでダメなん?と思ったのは、ワタシです(笑)

このめちゃめちゃ引き付けられるコトバを分析すると、

・何に対して「限定」なの?

・200円に1ポイント、が、5ポイントになっても、たった「5円」だよね?

・100人に1人って「1%割引」と変わらんやん!

突っ込みどころ満載だというお話、でした。

 

まったく同じ内容でも、

「タウリン1g配合」より「タウリン1000mg配合」のほうが効きそうだと感じることは自然なのです(笑)

こんなところに惹かれやすいヒトの特性を知って、

ムダを無くし、投資の「タネ銭」にしてみてはいかがでしょう?

 

「投資は、心の問題」!?

どういうことでしょう?

その「タネ銭」を「投資」に活かすには、「心の平穏」にかかっているということ、みたいです。

一喜一憂しない「泰然自若(タイゼンジジャク)」」とでも言いましょうか(笑)

投資家に「マインドフルネス瞑想」とか「ヨガ」が浸透しているのは、このあたりに秘密があるのかも?

というよりも!

ちゃんと「しくみ」を知って、「淡々とコツコツと続けて、止めないこと」が大事なんです。

しかし、

株をはじめとする「投資」と言われるものの「値動き」は、気まぐれです。

ちゃんと理解してても、やっぱりアタフタすることもあります。

なので、

しっかりと自分なりの理由をもって選んだうえで、自動で実行できる「しくみ」を使いましょうね。

 

「できる限り損をしない投資」のコツは「長期・積立・分散」!

やはり、「長期・積立・分散」なんです。

安く買って高く売る、とか、分配金をもらう、など利益を生む方法は、さまざまありますが、

一般の人が、それほど手をかけずに「できる限り損をしない」ようにするには、

コレを実行するに限ります。

 

ちなみに

①2000年から月5,000円を「日経平均連動投資信託」に投資。18年後はどうなってる?

②月10,000円を10年間投資。基準価格が40%下がって、80%まで回復。どうなってる?

と思いますか?

 

①投資した元本は、108万円という計算になります。

実際、2018年には、198万円になっていました。90万円増です!

大きく経済成長をしていたとは、いえない時期でも、この結果です。

 

②投資した元本は、120万円という計算になります。

実際、10年後には、180万円になっていました。60万円増です!

間違いではないです。

②って、なんだか不思議な気がします。

仮に、100円だったものが、40円にまで下がり、なんとか80円にまで戻したけど、元値からは2割も低い状態なのに、結果的に増えてるって、びっくりですよね(笑)

(※「ドルコスト平均法」という、マジックでもなんでもない、正当な手法です。)

 

とはいっても、必ずプラスになるわけではないことは、申し添えておきます。

「長期・積立・分散」を続けても、今回のコロナのような状況で「終わりのタイミング」になることもあるわけです。

「出口戦略」も必要ですね。

 

「幸福感」という視点も「合わせ持つ」のが、カシコイ!

「金額重視」は会計上の必須ですが、

私たちの生活は、それだけで満たされるものではないですよね?

「幸福感」を犠牲にしすぎることのないような、バランスが大切です。

 

いかがでしょう?

「投資のカベ」は、ちょっと低くなりましたか?(笑)

 

ただし、

「借金」がある場合は、まず返済してからにしましょう。

(※住宅ローン、奨学金の返済は除きます)

投資の利益で、「借りてる金利」を、常に超え続けるのはカンタンではありません。

「手数料」もありますしね。

せっかくの投資の意味が薄くなりがちなので、「借金しながらの投資」は、おすすめしません。

 

おわりに

近所のイチョウが、きれいな黄色になりました。

四季の中で一番好きな「秋」を満喫したいところですが、

今月は、我が家の受験生2人の、「進路説明会」「個別懇談会」「模試進学相談会」だらけです(笑)

今のタイミング、遠出は叶いそうにありませんが、

日常の中に美しい紅葉があり、それを味わうことができるのは間違いなく「しあわせ(=幸福感)」ですね。

 

「貯蓄と投資」のコツをおさえたいママさんに、お役にたてばうれしいです。

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