年末調整シーズンを家計を整えるチャンスに

こんにちは!
富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。
少し前まで半袖でいられた気がしますが・・一気に肌寒くなりましたね。
そして「生命保険料控除証明書」等、年末調整に必要な書類も届き始めました。
これから11月にかけて申告してねという会社が多いと思いますので、スムーズに提出できるよう集めておきましょう^^
そもそも「年末調整」とは?

会社が勝手にやってくれるもの・・と思っている人もいるかもしれませんが、その根拠を申請・提出しなければ正しいものにはなりません。
年末調整とは、1年間に払い過ぎた税金を精算するための手続き。
というのも、毎月の給与から引かれている所得税は、あくまでも概算なのです。
年末(12月31日時点)に、実際の収入や控除(生命保険料控除や扶養控除など15種類もあります!)をもとに正しい税額を計算し基本的には払い過ぎていた分が戻ってくるという、給与所得者にとっては節税の一大イベントです。
テキトーに済ませるのはもったいないですよ。
保険のリストも作ってみよう

現在支払っている控除証明書がとどくので、わが家がどういうものに加入しているのかがわかります。
例として、
・生命保険料・地震保険料
・社会保険料(自分以外のもの)
他には、
・小規模企業共済等掛金控除(iDeCo含む)なども控除の対象です。
基本的に給与天引き以外で自分で加入しているものが、10月~11月頃に各保険会社や金融機関から郵送されてきます。届かないときは再発行の手続きも可能です。
子どもの国民年金保険料を親が払った場合も控除の対象です!証明書は子どもの名前になっていても親が払っていればOK、その証明書で大丈夫です。
社会保険料控除の対象になるので忘れずに申請しましょう。
ここでおすすめなのは、保険の加入リストを作っておくこと。
給与天引き分も含めて「どんな時にいくらくらいもらえるのか」をリスト化し、ムダなものがないかダブりがないか確認し見直しのきっかけにしてみましょう。
いくら保険加入していても何かがあった時に自動的に保険金が入金されるわけではありません。ご自身が把握し請求できるようにしておくことが大切です。
「見える化」することのメリット

加入保険のリスト化ができたら、1年間の「収入」の見える化もやってみましょう。
家計管理は、「収入の範囲内で支出する」ことがベースです。
ここを黒字化することから始まるのですが、入口(使えるお金)が把握できていないまま「節約・貯蓄」をがんばるのはつかれてしまうだけになりがちです。
「可処分所得」=税金と社会保険料を差し引いたホントに使えるお金もチェックしておくことをおすすめします。
こうして少しづつわが家のお金を把握=見える化していくと、少しづつやる気も出てきます(笑)
1ヶ月いくらあったらわが家は生活を維持できるのか?という、わが家の暮らしのサイズ感がつかめると、節約・貯蓄・投資もスムーズに移行できる可能性が高まります。
マネー講座に登壇させていただきます

2025年11月30日(日)、石川県金沢市のFPフォーラムで「物価上昇に負けない!わが家のお金の整え方~ゆるく始める家計管理と資産形成~」をテーマにお話しさせていただきます。
個人的には、メインイベント・田村正之氏の講演が超楽しみです!
参加は無料ですが申込が必要です。
詳細は下記をご覧くださいませ。
https://www.jafp.or.jp/shibu/ishikawa/seikatsu/seminar/detail/ishikawa/144
おわりに

今回は、年末調整の「保険料控除」申告をきっかけに家計を整えるステップをお伝えしてきましたが、2025年は他の控除の変更点が多いので注意が必要です。
特に気になるのは「扶養」に関すること。
今年新たに設定された「特定親族特別控除」で学生世代が働きやすくなったのはうれしいことですが、現役合格した早生まれの1年生や浪人留年した4年生は対象外だったりします。
一般的に、大学生は~として言われている対象者、正確には「12月31日時点で19~22歳」。学生であることは問いませんが、明確な年齢の線引きがあるので気をつけくださいね。
とはいえ、払い過ぎていた税金が返ってくるだけなのに、なんだかうれしい年末調整^^
なので、証明書が見当たらないとか、間に合わなかったとかで控除を受けずにいるのはホントにもったいないです。
ご自身が受けられる節税メリットはしっかり受け取りましょう。
そして、戻ってきたお金をどうするか・・・お金の流れを見直すチャンスにもなりえます。
家計管理は生きていくために必要な生活力の一つ。
家族が今も未来も安心して暮らし、やりたいことが実現できるようにわが家のお金を整えていきましょう。


