お子さんと一緒に読んでほしい絵本『おかねってなぁに?』をご紹介します

(※日本商工会議所青年部広報委員会HPより一部抜粋させていただきました)

こんにちは!

富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。

梅雨入りもしていないのに、まるで真夏のような気温・・・カラダがついていかない。

こんな時は、おウチで読書がおすすめです(笑)

 

読書と言っても「絵本」なので、ハードルは超低いっ!

今回ご紹介する本は、幼稚園・保育園・小学校低学年向けなので、お子さんと一緒に手に取ってみてくださいね。

 

タイトルは、

『みんなでつくる!しあわせ おかねってなぁに?』

 

澁澤健(しぶさわけん)氏監修で、

令和3年3月に「日本商工会議所青年部」が企画した絵本です。

 

澁澤健氏とは、アノ「渋沢栄一」翁の玄孫(やしゃご)にあたる方になります。

・・・要は、子孫にあたる方(笑)

 

絵本は、残念ながら「非売品」ですが、全国の図書館や保育園・幼稚園・小学校などに順次寄贈されているそうです。

 

早速、私も「富山市立図書館」でお借りしてきましたよ!

かわいらしいイラストとはウラハラに、

内容は、シンプルかつとっても深いので、オトナの人にもぜひご一読いただきたいです!

 

渋沢栄一(しぶさわえいいち)ってダレ?

という人は、少ないかもしれませんが・・・

2024年に新しい一万円札の肖像になる人です!

 

具体的にどんな人かというと、

江戸時代末期に、24歳で農民から武士に取り立てられて、明治政府の下で造幣や戸籍などさまざまな政策立案を行い、33歳で実業界に転身した人。

銀行や商工会議所、証券取引所など多くの設立・経営に関わり、福祉・医療・実業教育・研究事業・国際交流などにも尽力し、「日本資本主義の父」とも称される人。

利を求める商人が卑しい身分だと見下されている世の中を理不尽だと考え、

道理ある富は、今日よりも良い明日のためになるという信条を持っていた人。

封建社会だった日本を、近代化社会という新しいステージに導く一端を担ってくれた人。

現・NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公(=吉沢亮さん)でもある人。

 

・・・ハンパないエネルギーをもってた人ですね。

 

次は、

その渋沢栄一氏が残してくれたコトバから「お金の4つの使い方」をお伝えします。

 

お金の4つの使い方とは?

①使う(消費)

②貯める(貯蓄)

助ける(寄付)

働かす(投資)

 

①と②の使い方は、お子さんにもよくわかると思います。

むしろ、これしか言われてこなかったかんじですね。

 

今からでも意識していきたいのは③と④です。

 

③みんなで力を合わせると人を助けることができる

④あらたな「ありがとう」をつくることができる

 

キホン、

お金は人のお役に立つ仕事をしたときに「ありがとう」と一緒にもらえるもの。

お金はゲームみたいに増えるのではなく、ありがとうや誰かを助ける思いやりの心が増やしていくもの。

 

③と④のような、「ありがとう」が増える使い方があることを知っておきたいですね。

 

「よく集め、よく散ぜよ」の思いとは?

渋沢栄一氏の著作『論語と算盤』の中にあるコトバで、

「しっかり稼いで、上手に使って、社会を活発にすれば、さらに発展し利益を生み出す。」

自分だけでなく、みんなでしあわせに暮らせる豊かな社会を築こうという理念です。

 

一滴一滴のしずくにはチカラがなくても、その一滴一滴を集めて流れを作り川になれば、いずれ大河となれる。

一つ一つの小さな声も、集めれば世論となり大きなチカラになる。

 

お金も社会もおなじ。

みんなで、全体で、豊かになろうとする基礎をつくることが根っこにあります。

 

だからこそ、大切なお金を手元に置いておくだけではなく、市場に活発に回していこう、という思いがあります。

 

「ありがとう」が増えるのを応援することが「投資」です

世の中にはたくさんの会社があって、お客さんがよろこぶ商品やサービスを提供しています。

お客さんは「ありがとう」と言ってお金を払い、

会社は働いてくれた人に「ありがとう、お疲れさま」と言って給料を支払い、

働いていた人は「ありがとう」と言ってそのお金を受け取る。

 

おうちの人が一生懸命働いてお金をもらってきてくれている

お金は使うことで社会に流れている

思いやりの心がどんどんつながっている

 

「よく散ずる」お金が回るときには「ありがとう」も一緒に回っていることを、小さいうちに感じている・知っていることは、ホントに幸せなことだと思います。

 

おわりに

お金の本質がすっきりシンプルに表現されているこの絵本、今こそ「読み聞かせ」にも使ってほしいと思います。

 

余談ですが、

渋沢栄一翁は、63年前の新千円札の発行時にも「お札の顔」の最終候補に挙がっていたそうです。

ですが、

当時は「伊藤博文」に敗れてしまいました。(・・・勝ち負けじゃないけど)

 

昔は写真製版技術のレベルが高くなかったので、

肖像には「ヒゲが豊かで、顔に凹凸があり個性豊かな風貌がふさわしい」とされており、

渋沢栄一氏は「ヒゲ」がないことがネックになり採用されなかったとか(笑)

 

今や、世界最高水準にまで発展したお札の技術にも感謝ですね。

 

みんながしあわせに暮らせる豊かな社会を未来へつなぐ、という思いが湧いてくる時間をお子さんと共有してみてください。

おススメです。

 

ご意見ご感想などございましたら、ぜひお聞かせくださいね!

めちゃめちゃ喜びます(笑)

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