子どもたちのキャリア・マネー教育【報告】

みなさんこんにちは。沖縄県で子ども達の金銭教育と、女性のお金の専門家として活動している田島めぐみです。

11月からスタートした、子どもたちが企画・開発の八重瀬町『はたけかふぇ。』のジュースは、12/26(土)に子どもたち自らお店で販売し、見事すべて完売しました。

その後、ジュースの売上金の勉強会をし、何に使うかみんなで話し合いました。(売上金は学童保育に渡しています)会社の仕組みやお金の動きまで学んだことで、今回得た利益から、また新しいビジネスをしてみよう!とういう流れになりました。継続して子ども達が学び続ける、実践し続ける環境ができています。

 

行動することで自信がつく

12/26(土)ジュース販売実践の日。来店したお客様から注文を頂き、商品の受け渡し。お金を頂き、お釣りも計算して渡します。一人目のお客様が来店したときは、さすがに緊張している様子もありましたが、慣れてくるとスムーズに注文を受けることができ「ありがとうございました!」と大きな声で挨拶ができていました。

 

(当日の様子。お客さんが沢山来てくれました。注文票も手書きで書いています。)

 

ジュース販売の当日は、お店の中でワークショップも開催しました。
おこづかいの仕分けで使う『3つの貯金箱づくり』と『世界のお金で学ぶ為替』です。『3つの貯金箱づくり』は、女の子メンバーが率先して案内をし、おこづかいの3つの使い方の「自分で使うお金」「人のためにつかうお金」「貯めるお金」を、上手に説明までしくれました。『世界のお金で学ぶ為替』では、紙芝居を使って男の子メンバーが実践。日本の紙幣に出てくる人物から世界の紙幣の特徴まで解説をし、サイコロを使った為替ゲームでは、お客さんと混じって一緒にゲームに参加して大盛りあがりでした!

 

(3つの貯金箱づくり。低学年の子ども達に、おこづかいの仕分け方を教えています。)

 

 

(世界のお金から学ぶ為替。男の子たちが紙芝居をしたり、外国の紙幣を手に取って学びます。)

 

(お店が閉店した後に、作ったジュースで乾杯!お友達の頑張ったところを褒めあい、お互いを称賛しました。)

 

何もしなければ、何もうまれない

年が明けて、1/9(土)に売上金の勉強会をしました。
ジュースの原価はいくらで、売上から引くと利益がいくらになるかみんなで計算します。今回はジュースの原価のみで、広告費や場所代などは含みません。これが本当に会社だったら、株式会社だったらどうなるか、紙芝居形式で授業をしました。私たちが、普段何気なく使っている製品や食品など、経済はどのような流れで成り立っているのか学び、売上金をどのように使うか子ども達自ら考えてもらいます。

 

(みんなで計算をしています。小数点や万単位の計算もありました。)

そのまま、何もせずにお金を動かさなければ、一年後の売上金は変わらないけれど、また新しく何かに資金(売上金)を使うことで、新しいものがうまれ利益も増える可能性がある。今回の売上金をどう使う?と聞くと「会社の資金として使いたい」「少しだけみんなで使って、残りは会社の資金として使いたい」「今度は、ジュースじゃなくてクッキーがいい」など、様々な意見を出し合ったり、アイディアがすぐに芽生えていました。

(会社の売上「資金」から新しい事業を展開したらどうなるか。興味津々で話を聞く子どもたち。)

 

金銭教育は継続することが大切

子ども達が名付けた『キラメキ株式会社』は、キャリア・マネー教育の一環として取り組んでいるもので、実際には世の中にまだ会社として存在していません。今回の取り組みを、一時のイベント事として終了してしまうと、楽しい思い出にはなりますが、キャリア・マネー教育の習慣はつくりにくくなります。学童保育のサポーター皆様の協力もあり、今後も子ども達だけの会社として継続していくことに。継続してキャリア・マネー教育ができる環境が整ったことで、引き続き学び続けることができるようになりました。

(今後どのようにしていくか話し合う子どもたち)

 

今回の取り組みから、地域の大人達との『共育』が子どもたちの視野を広げることにつながると実感しました。今後も引き続き、子どもたちのキャリア・マネー教育に入れていきます。

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田島 めぐみ