収支管理のコツと給与明細の見方

こんにちは!

富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。

今回は、収支管理のコツと給与明細の見方についてお伝えします。

経済的自立のキホンになると思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

収支管理のコツとは?

やっぱりカケイボ?

・・・億劫になりがちなイメージがあるかもしれませんが、振り返るには記録は大切です。

 

今は、家計簿アプリなどお手軽なアイテムもたくさんあるので、自分に合ったものを探してみることをおすすめします。

なかなか続かない、という方も2~3か月はがんばってみてほしいですし、がんばる価値はあると思います。

2~3か月あれば「自分は1ヶ月このくらいあれば暮らせるよ」という金額はつかめます。自分の生活のサイズ感をつかんでおくことはとっても大事で、先を見通すうえでも役立ちますし安心感も得やすいんです。

 

さらに、「月単位の生活費」と「年単位でかかる特別支出」を分けて考えると管理しやすくなります。

月単位の生活費は、2~3か月がんばって割り出した数字。

特別支出=年に数回、数年に1回などの支出のことなんですが、その例を挙げてみると

・税金(自動車税、固定資産税など)

・家族の誕生日

・車の維持費

・年払いの保険料

・冠婚葬祭

・旅行 などなど

きっとご家庭によってさまざまだと思いますので、通帳やクレジットカードの請求書などからたどっていってみてください。合計すると結構大きな金額になって驚くケースも少なくありません。

 

そして、この年単位でかかる特別支出はカレンダー的に把握するともっとわかりやすくなります。

イメージはこんな感じです。

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こんな項目が、毎月の生活費に混ざっていれば「赤字」になってしまうのは当然の結果かと。。

赤字の言い訳になりやすい特別支出(=必要なお金)は最初から予算取りをして別で貯めていき、気持ちよく使っていくほうがスッキリ!

 

ここまでまとめる過程は多少面倒ではありますが、その後はずっとラクになります。

一度、年間の予算をつかんでしまえば、変化のあったところだけピンポイントで見直せば家計は整ってくるので、実は家計簿ともおさらばできるのでおすすめです!(笑)

 

給与明細は振込額だけ見ればいい?

ここからは、給与明細のチェックポイントについてです。

給与明細は会社によって書式は違いますが、書いてある項目はだいたい同じです。

主に4つのポイントがあるので、順にみていきましょう!

 

勤怠・・・勤務時間、残業時間、休暇日数など、働いた事績を確認する欄です

支給・・・基本給と手当などの収入項目の欄、特に昇給や結婚などで変化があった時には適切に反映されているかを確認しましょう

控除・・・税金と社会保険料、社内の積立や財形貯蓄等差し引かれる項目の欄ですが、ここが一番わかりづらいのかもしれませんね。

 

税金は所得税と住民税(入社2年目から)社会保険料は健康保険、厚生年金、雇用保険、介護保険(40歳以上から)に分けて記載されてあります。

・・・社会保険料、思ったより大きい金額ではないですか?(合計が額面金額の15~20%くらいになっていればおおむね合ってます)

大昔(30年以上前)初任給をもらっった時にびっくりしたことの一つです。。

 

金額が正確かを確認するのはちょっと難しいですが、「こんな社会保険にすでに加入しているんだ」という意識を持って、どんな保障が得られているのかぜひ確認してみてくださいね。

ついつい民間保険に入りすぎてしまうのは、ここを把握してないからなんです。

ムダな保険料を払わないためにも要チェックです!

 

差引支給額・・・実際に指定の銀行口座に振り込まれる額(②ー③)になるのでしっかり確認しましょう

 

ちなみに、混乱しがちな用語として「給与収入」「年収」「額面金額」・・いろんな表現がありますが、この3つはほぼ同じ意味です。

ただし、「所得」は違います!

所得とは収入から必要経費を差し引いた額、つまり「もうけ」のようなものを意味していて、税金などを計算するうえで大事な基準になるもの。なので似ている気がする「給与所得」は全く違うのです。

このあたりは別の機会でお伝えしますね。

 

おわりに

最近、大学へ伺う機会が増えフレッシュな空気感に浸らせてもらっています。

我が子たちと同年代の集団に入る違和感は避けられませんが(笑)、背筋が伸びる思いです。

これまでなじみのなかったであろう「パーソナルファイナンス」は、学生さんにとってどんな意味を持っているのでしょう。

これからの時代を謳歌していくには金融リテラシーは必須だと思っている私ができることは?

私自身が社会に出たときに戸惑ったことと親として我が子に伝えておきたいことを軸に、敷居の低い存在であること、かな(笑)

そうはいっても、毎回振り返る度に湧き出る反省と後悔。。

前向きに見直しポイントと捉え、次回をより良い時間にできるよう努めていきます。

 

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