「行動経済学」は「子育て」にも役立ちます!
こんにちは!
富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。
突然ですが「行動経済学」ってご存知ですか?
最近、ある生命保険会社さんがCMで使ってらっしゃるので、聞いたことはあるかもしれません。
「心理学」と「社会学」をミックスしたような「総合的な経済学」、比較的新しい学問です。
意外なことに、これが、ホントにおもしろい(笑)!
先日、このテーマの講義を聴く機会があったのですが、
「子育てママさん」に届けたいヒントがありましたので、お届けします。
中高大の3人の子を持つ母(※私)には、ちょっと遅すぎた感じですが(笑)、皆さんにはきっと有効です。
あなただけじゃない!「人」はそもそも「めんどくさがり」(笑)
なんだか安心しませんか?
私は、めちゃくちゃ、ほっとしました(笑)
昔の「伝統的な経済学」は、人=正しい知識があれば正しい行動ができる、と定義されてました。
今の「行動経済学」は、人=正しいことを知ってても行動できるとは限らない、と前提されてます!
「なまみの人間」にスポットが当たった気がして、素直にうれしい(笑)
そもそも、人は、変わりたくないし、ラクをしたいという生き物。
な~んだ、ワタシだけじゃないのね?
それを知っていれば、そこで悩んで立ち止まらなくていいですよね?(笑)
だったら?
「うまくいく仕組み」を使って「正しい行動」をとれるようになればいいですよね。
例えば、
「貯蓄をする」のに、努力と根性に頼るのではなく、
「自動的に貯蓄をできるような仕組み」を取り入れることが有効なことは、ここでも言えますね!
同じ1万円、「もらう喜び」と「失う悲しみ」の差は3倍以上?
数字上では、「1万円」は「1万円」。
価値は一定だと思われますが、
「なまみの人間」が「得る」「失う」という場面に出合う場合は、感情が伴うので判断が大きく変わってきます。
臨時収入で「1万円」もらうよりも
持っていた「1万円」を落としてしまう方が、ガッカリの度合いが大きいという研究。
納得しませんか?
人は、すでに持っているものの価値を大きく感じ、損失を避けたい意識が強いんです。
だから
「必ず儲かる」「絶対に損はしない」こういうメッセージに弱いんです。
あなたが心理的に弱いのではありません。
それが「人」なので、そこを知ったうえで気をつけましょうね。
上手に「ナッジ」を使うと「行動」も変わる!
「ナッジ」って「ひじ」のことです。
ひじで、ツンツンとつついて促すこと。
=命令とかではなく、それとなく気づかせて、好ましい行動に誘導する行為。
人って、正しいこととわかっていても、強制されるのはイヤなんですよね。従いたくなくなる(笑)
その良い例が「DJポリス」!
一時期、とても流行りましたよね?
同じ誘導する方法でも、命令ではなく、協力したくなるような言い回し・言い方は大切ですよね。
なんと!「表現の仕方」で「答え」は変わる!
「ナッジ」からもわかるように、「表現方法」で、人の心への響き方が、かなり違ってきます。
「増税」と言われるよりも「復興税」と言われた方が、協力したくなりますし、
「健康のために歩きましょう」と言われるより、「カラフルな音のなる階段」のほうがおもしろい。
手術の説明で、
「80%の確率で成功します」というのと「20%の確率で死に至ります」というものは、同じ内容を表していますが、
心理的には、真逆の反応を生みそうですよね。
こんな心の働きを計算に入れた「行動経済学」、短期的な変化を説明するのにとっても有効なんです。
「子ども」には「今」しかない?
ではでは、子どもとの関わりにはどう役に立つの?
子どもに「将来の利得」を説いても、効果がありません。
子どもは「常に今」、将来は考えてません(笑)
耳が痛いところですが、それは、おとなの「ダイエット事情」と似ているようです。
子どもには、
「今」を「ほめる」、経済っぽく言うと「即時のフィードバック」に効果があります。
すなわち、「すぐに対応してあげること」!
そして、
「よくないときに叱る」よりも「できたときのほめられ効果」!
「叱られた効果」は一時的には有効です。それも一度きり(笑)
「よろこびの効果」の方が、ずーっと長続きするんだそうですよ。
親として迷うところの「ごほうび」は、ある意味「即時のフィードバック」になりえます。
上手に使うことで「叱る」の比率を下げられるかもしれませんね。
おわりに
長野県の「アルプスあおぞらマラソンinあづみの2020」に行ってきました!
ハーフマラソンのコースは、公園内を周回するものでしたが、アップダウンが多くて予想外にハードでした。
そのためか、途中から「ひざ」が痛くなりはじめ、走り切れるかどうか不安になりましたが、
ただただ意地で完走(笑)
アットホームな雰囲気と美しい景色に助けられました!
ある意味、ステキな「ナッジ」だったかもしれません(笑)
子育てに奮闘するママさんのお役に立てばうれしいです。