親子で考えよう!中学生のための高校選び〜5つのポイントでご紹介します〜

例年、夏休み前後に行われていた「オープンハイスクール」

いくつかの高校を回りながら、子どもたちが「志望校」を決めるきっかけになっていたように思います。

残念ながら、今年は、多くの高校で開催されないまま秋になりました。

「受験生」スタートのスイッチを、押しそびれたように感じている親御さんも多いかもしれません。

 

そんな中ではありますが、

ホームページ上に学校紹介動画を掲載したり、オンラインで学校説明会を開催したり、と

工夫をしてくださっている高校も多いので、しっかり活用していきたいですね。

 

最終的には、「お子さん自身が決める」ことが大切ですが、

人生の初めての大きな選択を、まるごと任せてしまうのは負担が大きいです(笑)

校内の雰囲気が味わえないところを、オトナの視点でフォローしてあげられるといいですね。

 

1.学科、コースは何がある?

2.勉強、ついていける?

3.どうやって通う?自転車?バス?それとも電車?

4.なにがなんでも部活動に熱中したい!

5.高校の学校案内とホームページで見ておきたいのはどこ?

 

ひとつずつ説明していきます。

 

1.学科、コースは何がある?

基本的なところですが、中学校までとは違い、専門のコースも選べるようになります。

一般的な「普通科」の他、

「工業科」「商業科」「看護科」「音楽科」「国際科」「農業科」などがあります。

 

高校卒業後のイメージはどうですか?

はっきりした将来の目標があれば、そこにつながる選択をしましょう。

 

この時点で、決まっていることが理想ではありますが、

なかなかそうはいかないですよね(笑)

迷うときは、

選択の幅を狭めない「普通科」をおすすめします。

 

2.勉強、ついていける?

一般的に、同じくらいの学力の生徒が集まるのが、高校です。

がんばってもなかなか成績が上がらないけど、

サボるとカンタンに落ちてしまう?

そんな印象があります(笑)

すこしでも「いいところ」へという意識は大事ですが、

義務教育ではありません。

先生方のフォローはあっても、進級、卒業は自力です。

親として見てあげて欲しいのは、

お子さんが

「周りのレベルが高く、それに食らいつくことで成長するタイプ」か?

「少し余裕があるレベルの中で、自分のペースを保つことで成長するタイプ」か?

それによっても、選ぶところは変わってくるのではないでしょうか?

 

3.どうやって通う?自転車?バス?それとも電車?

高校生になると、通学OKエリア広がるので、行動範囲もぐっと広がってきます。

「3年間毎日通う」ところであるという大前提を忘れずに、調べてみましょう。

手段としては、

徒歩、自転車(雨の時は?)、バス、電車など。

かかる時間や交通費、1時間に何本あるのかなどの利便性もチェックしましょう。

例えば、

往復4時間かけていくところでは、部活動などに入ることすら難しいかもしれません。

かといって

近いというだけで決めると、つまらない生活にもなりかねません。

やりたいこととのバランスを考えてみましょう。

 

4.なにがなんでも部活動に熱中したい!

目指せ甲子園!も、もちろんアリですよね?

まさに、この時にしかできないこと!

野球やサッカーなどメジャーな運動系の部活動に限らず、

将棋や英語のスピーチ、放送部、吹奏楽など、文化部の強豪校もあります。

学校によって特徴のある「部」もありますので、見てみるといいですね。

 

特に、全国大会を狙うわけではなくても、

夢中になれる何かを見つけ、

仲間とともに、がっつり取り組むことは素晴らしいことだと思います。

 

同様に、「留学」や「海外研修」の充実にチカラを入れてみてもいいですね。

 

5.高校の学校案内とホームページで見ておきたいのはどこ?

「学校理念」「教育方針」「学校行事」「進学実績・進路状況」は、

必ずチェックしておきましょう。

高校に求めるものと

高校が目指すものとに

違和感がないか、は大事なポイントです。

 

進学の実績や状況には、その高校の指導の特徴が現れます。

国公立が多いのか

私立が多いのか

推薦枠があるのか、など。

 

あとは、

図書室、自習室、食堂などの「設備」も見られるとありがたいですね。

 

そうはいっても、

素晴らしい環境かどうかをチェックするわけではありません。

 

ココに行きたい!

ココでがんばりたい!

という、お子さん自身の優先順位ポイントを見つけるために、一緒に見る。

 

そして、

親の目線で

そこでイキイキと生活するお子さんをイメージできるかどうか?を判断するために、一緒に見る。

 

ここじゃなかった、、をカンペキに防げるわけではありませんが、

納得のいく選択をして、充実した高校生活を送れる可能性は高まります。

 

おわりに

人生100年時代といわれるようになり

働く期間が60年に少しずつ近づき

先が見通しにくい時代になっています。

 

今の子どもたちの約半数が、100歳を超えるであろうといわれる中、

 

高校・大学への進学は

ゴールではなく「通過点」にすぎません。

 

されど!(笑)

 

「通過点」だからと軽く見るのではなく、

自らの学びの基礎を固めるところ」として

しっかり考えて欲しいのです。

 

高校は、

オトナの見守りの中で「失敗」「試行錯誤」をさせられる最後の場所だと思います。

 

気になる高校がでてきたら

受験勉強の合間に行ってみるのもいいですね。

登校のリハーサルにもなりますし、

敷地の中に入れなくても

正門、裏門までは行けますよ(笑)

部活動中のセンパイの姿も見られるかもしれません。

 

お子さんご自身が

その子らしく成長していける場を選び取りたいですね。

 

そして、

親としていつも応援できる体制をとっておきましょう。

いつでもお気軽にご相談ください。

 

山岡加代子のホームページ