2022年度から始まる「お金の授業」の内容をご紹介します
こんにちは!
富山で活動する、女性のお金の専門家・山岡加代子です。
6月に入って、「新しい教科書の展示会」が全国各地で開かれています。
行ったことありますか?
先生や教育関係者に限らず、フツーの保護者も訪問可能!
なので、
県の教育センターで行われている「教科書展示会」に行ってきました!
もちろん、
来年度から始まる「お金の授業」の内容に期待しているからです(笑)
「何の科目」で取り扱われるの?
科目としては、「家庭基礎・家庭総合」か「公共」になりそうです。
「公共」?・・・公民の間違いではありません。
今の高校生が選択科目で学んでいる「現代社会」の廃止に伴い、「公共」という科目が必修科目として始まります。
その中で、「金融教育」がカリキュラムに加わり、預貯金だけではなく、保険、株式、債券、投資信託などのお金を増やす手段や方法を教えることになっています。
「家庭基礎」「家庭総合」という科目の中にも、
「これからの人生をデザインする」という章の中に、
「金融商品の選び方」「リスク管理と資産形成」に触れているものもありました。
具体的な内容はこんなかんじです!
出版社によって、どこに重点をおくのかという、チカラの入れ方は違っていました。
・金融商品とキャッシュレス化
・投資家にとってのよい企業とは?
など、コラム的な分量にとどまるものもありましたし、
一方で、体系立てた「章立て」をしているものもありました。
例えば、
①金利とは何か?~低金利が続く日本
②現代の日本の金融はどうなっているのか?
③株式投資による利益とリスク、といったかんじ。
また、別の教科書では、
・金融との向き合い方、として
①運用に必要な知識
②投資の意義
③種類と特徴
④注意すべきこと
⑤リスクとリターン
⑥分散投資、などの項目を挙げているものもありました。
分厚い教科書の中の、ほんの数ページですが、
「お金もうけ」的なテーマが教科書に取り上げられることは、貴重な一歩に感じました。
と、同時に、
学校で採用される教科書によっては、触れる機会が少なくなる場合もありそうです。
親である私たちが学んでこなかったお金の話=我が子が学ぶであろう内容を、改めて知る機会にもしていただけたらとも思います。
だまされない!だけじゃない、「お金の育て方」を学ぶ機会に
これまでも、「だまされない」=かしこい消費者目線、のお金の学びはたくさんありました。
また、
来年4月から18歳以上を成人とする改正のタイミングに、新成人を守るための知識はとても重要です。
ただ、
長年の超低金利時代に、貯蓄だけに偏らない資産形成の知識を身につける、ひとつのきっかけになるとうれしいです!
リスクとリターンのバランスは、自分でやってみて身につくものだと思います。
自分のお金が社会の活性化にもつながっていることに意識が向くような、後押しをしていけたらいいなと感じています。
皆さんは、いかがですか?
来月は、高校1年生向けに「お金の授業」をさせていただきます。
新しい教科書の内容もご紹介しつつ、1人ひとりに「お金のアンテナ」を立ててあげられるよう努めたいと思います。
おわりに
会場には小学校、中学校、高校(普通科、商業科、工業科)、特別支援学校など
ほぼ全ての教科書が並んでいました。
昔と違い、ツヤツヤの紙に全てが資料集かと思うほどのビッグサイズのカラー版。
とっても見やすいです!
だけど、
とにかく、重い(笑)
今は、「上・下」にも分かれてないので、毎日運ぶ子どもたちの負荷は、かなりのものだと感じます。
置き勉OKは、もっと大々的に広まってほしいと願うママは少なくないと思います。
ちなみに、私は許可なく置き勉する派でした・・(笑)
展示会場は、平日限定のところが多いかと思いますが、足を運んでみてもおもしろいかもしれませんよ。